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2003年11月04日

■ブラジル第二位の大豆生産をするパラナ州のロベルト・レクイアオ知事は、パラナ州を非GM州に宣言して同州のブラジルの主要大豆輸出港を実質封鎖している。

■ブラジル第二位の大豆生産をするパラナ州のロベルト・レクイアオ知事は、パラナ州を非GM州に宣言して同州のブラジルの主要大豆輸出港を実質封鎖している。

USATODAY.com - Brazil battle over biotech soy threatens top export
By Reese Ewing, Reuters
SAO PAULO, Brazil---


ブラジルバイオテク闘争が世界第一の輸出国の地位を脅かす遺伝子操作大豆をどのように規制するかに関するブラジルの不確実な態度は、成長の元と景気後退で包囲された経済の貿易収益を危険にさらすことになると、評論家達は月曜日に述べた。連邦政府が、生物工学の長い間待たれた法案でもめている間に、第二位の大豆生産をするパラナ州のロベルト・レクイアオ知事は、パラナ州をGMなしであると宣言してブラジルの主要な大豆輸出港を実質封鎖した。サフラ・エ・メルカドの穀物アナリスト、フラビオ・フランカJr.はこう述べている:「パラナの政策下の損失の見込みは巨大で、この港は大いに被害を受けるだろう。だが最も重要な事は、これがブラジル全体の問題になろ事だろう。」

大豆はブラジルの主要な農業輸出品であり、今年は全体の貿易収益の10%以上を上げる事が予期されている。今期で、ルイス・イナシオ・ルラ大統領の政府が政令によって遺伝子転移大豆を公認して二期目の季節になる。だがこの問題のGM技術に関して、どのような立法もせず、または規制機関も指定しないままである。連邦政府はブラジルでのGM大豆を公認したけれども、州がGMなしのゾーンを宣言する可能性を許したままであり、これがパラナ州でのジレンマを起こしている。同政府は、前政府が違法なGM大豆の貿易を黙認していた事は、認めているが、現内閣のGM食物をどう厳しく規制するかの内紛が、政府が法案を提案することをできなくしている。

農業大臣ロベルト・ロドリゲスは、ルラの内閣の中では、GMを支持して、米国バイオテクノロジー種子会社の巨大企業モンサントを含むブラジルのますます強力になる農業関連ビジネスロビーを代表している。その反対側には、火の環境大臣マリナ・シルバがいて、グリーンピースや消費者活動家などを含むルラの多くの支持者の旗を掲げている。彼等は、生物工学は多国籍企業を隠したトロイの木馬だと感じている。

パラナグア港

ブラジルは、今年初めて世界No1の大豆輸出国になって、合衆国に取って代わろうとしていた。しかしもしレクイアオ知事が、彼の州をGMなしに変えることに成功するなら、多くの人は、その可能性を疑ってはいるが、ブラジルのこのタイトルは短命である。リオ・グランデ・ド・スルのAgromercados所属の穀物アナリスト、カルロス・コゴは、こう述べている:「それは、達成することが極めて難しいだろう。大豆はブラジルのサイロ、トラック、列車、処理プラント、をずっと通過してきている。GM大豆と従来の大豆は何年にも及んで、一緒に混ぜられてきている。」

ブラジルは、今年政令によって一時的にGM大豆を公認したばかりである。しかし、リオ・グランデ・ド・スル、パラナ、マト・グロッソ・ド・スルの生産者は、以前に禁止を無視して、モンサントのラウンドアップレディ大豆が広く植えられているアルゼンチンからGM種子を密輸入していた。パラナ州の立法者は、同州とブラジルの主要穀物の港、パラナグアを2006年まで、GMなしゾーンにする法律を通過させた。レクイアオ知事がその法律にサインすれば、法令が発効する。最近、同州の農業機関が境界で大豆トラックを止めはじめた。他州から来て同港へ、また同州にある大量の大豆破砕産業へ向かう大豆を運ぶ1,000台以上のトラックがパラナ州境で引きかえしている。州が貨物をテストし、GM大豆に陽性と判明したトラックを引き返させるからである。

そして、この時期は収穫の端境期である。3月から5月の収穫期とその後数ヶ月の間に、ブラジルの6000万トンと予測される作物の大きな量を運ぶ数十万台の大豆トラックが、パラナとその港に向かうだろう。レクイアオ州知事の人民支援の発言が、ブラジルでのGM大豆の事で緊張を掻き立てるのは必至である。彼は、もしパラナ州が、GMなしになったならば、パラナはその大豆に対し20%のプレミアムを受け取ることになると主張している。だが大豆セクタの多くはそう思ってはいない。フランカはこう述べた:「これは深刻な誤算である。時間と金が失われるだろう。もしリオ・グランデ・ド・スルと中西部からの大豆の流出がパラナグアから転換されるならば、国の他の港は余分な出荷をまさに処理しきれない。」

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Author:事務局 : 2003年11月04日 13:57