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2003年11月26日

■狂牛病の急な再台頭で科学者が動揺している

■狂牛病の急な再台頭で科学者が動揺している
  ~家畜飼料が可能な汚染原に挙げられている~

狂牛病の急な再台頭で科学者が動揺している

 科学者達は、狂牛病の汚染が無いと考えていた牛の間で、急な感染の意外な上昇が起きたので、狂牛病の新しい検査を考慮している。家畜の他動物への飼料リサイクルを禁止する厳しい規則が、狂牛病の根絶になると信じられていた。狂牛病は人の健康へいぜんとして確定できない影響を持っている。英国での飼料規則がでた1996年8月以後に誕生していてもBSEに倒れる牛の増大する数に、専門家達は頭を抱えている。それは、年齢が30ヶ月以上の英国の牛を食用にする禁止を緩めるかどうかの決定を延期させるかもしれない。感染した最も若い牛は4歳以上であるけれども、伝染の隠されたルートがあるかもしれない恐れが出ている。となれば、狂牛病がまだ何年も全国の群れにとどまっている事を意するかもしれない。

 科学者は、2001年1月のヨーロッパ全土コントロール法導入以前に英国に入った汚染輸入が、要因になっているのではないかと、疑っている。雌牛間のまだ未確定な汚染と土壌の長期汚染を含む他の可能な原因への長期的調査が必要であるという考えが大きくなってきている。BSEの大元の原因が確定されることはありそうにない。牛の飼料に羊と牛を使うことが、1990年代初頭までコントロール不能になった急速な疫病伝染の主要な理由であった。今年はこれまでに500以上の発病があり、これにくらべて、1992年には36,700の発症があった。 飼料規則は、1988年に導入された。しかし、狂牛病に、しばしば4年から5年まで、またはそれ以上の長い潜伏期がある事は、防止効果がでるのに長い時間が必要であることを意味している。さらに、その規則は、1996年初めに、vCJD、人へのBSE、の最初の病気が認められた数ヶ月後までは、厳密に実施されていなかった。1996年8月以後に誕生した動物に英国では、77の確認されたBSE発病がこれまでにあった。その内の49が過去の12ヶ月間に、8が今月に起きている。

 他のヨーロッパ諸国では、1996年以来生まれた牛にもっと多くのBSE発病が出ている。しかし、それらの国での勃発は、1986年以来180,000以上の発病がでた。英国の疫病伝染のスケールには一度も達したことはない。主要なBSE諮問委員会〈Seac〉によって今週検討される論文は、こう示唆している:飼料の汚染が最も「ありそうな」オプションである、なぜならば、2001年の初頭までは、ヨーロッパ大陸の港湾では、哺乳動物の肉と肉骨粉の貿易が合法であったからである。しかし、潜伏期があるので、何らかの結果が見られるには、さらに3、4年かかる事になるかもしれない。


参考資料
The Guardian Weekly 20-3-1127, page 9、10
UK News / Sudden rise in BSE alarms scientists / James Meikle
Sudden rise in BSE alarms scientists
Feed cited as possible source of contamination

Author:事務局 : 2003年11月26日 14:14