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2003年12月10日

■英国政府のGM食品販売拡大策が敗北する

■英国政府のGM食品販売拡大策が敗北する
GMスイートコーンのモラトリアム廃止議案がEUの票決で否決される

 英国は、昨日、新しい遺伝子組み替え食品の5年間のEU全体に渡るモラトリアムを、中止させる努力をしたが、失敗した。英国政府の民意に反する動きは環境保護グループからの批判を浴びている。英国の政府代表は、この問題で合衆国との貿易戦争を回避するのにやっきになっていて、アングロ・スイス企業シンジェンタ社によって作られたGMスイートコーン種をヨーロッパ全土での販売を支持する投票をブラッセルで行なった。もし英国の思いどうりになっていたら、Bt11トウモロコシとして知られている製品が、1998年以来是認される最初のGM食品になっていただろう。1998年に、GMテクノロジーについての大衆の不安のためEU全体に一時禁止体制・モラトリアムが課された。しかし、英国は十分な支持票を集められなかった。スペイン、アイルランド、オランダ、スウェーデン、フィンランドは賛成に投票したが、フランス、デンマーク、ギリシャ、ルクサンブルグ、オーストリア、ポルトガルが反対した。一方、ドイツ、イタリア、ベルギーは棄権をした。

 この問題では、もう一度を投票がされるだろう。これは、専門家のレベルと対比的に、大臣級レヴェルで、来年の初めに行われるだろう。英国政府のスポークスマンは、英国は、今度と同じように投票するだろうと、こう言った。「私達は科学ベースのアプローチを支持し、この食品は通常の食物と同じくらい安全であるというヨーロッパ委員会と同意見である。」シンジェンタ社は、このスイートコーンを輸入し、それを冷凍で、缶詰または穂軸トウモロコシとして売りたいとしている。それは、米国、カナダ、オーストラリア、スイスでは販売中である。EUの科学者は、「それは従来の対応する食品と同じで人の食物として安全である。」との結論をだしている。環境保護の各グループはこう述べている:GM食物はリスクを孕んでいる、新しいGM製品に関するEU全体のモラトリアムが、実施されたままでいる事を希望する。


参考資料
Guardian Unlimited | The Guardian |
UK defeat on mve to widen GM food sales
Andrew Osborn in Brussels
Tuesday December 9, 2003
The Guardian
Special reports
GM food debate
Special report: what's wrong with our food?
Guardian Unlimited *Guardian Newspapers Limited 2003

Author:事務局 : 2003年12月10日 14:24