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2004年01月16日

■ドイツがGMO栽培と販売を許容する

■ドイツがGMO栽培と販売を許容する
 市民団体の意向から離れるドイツ政府のGM政策
 連立政府入閣の緑党大臣の妥協へ消費者の反発

 ドイツがGMOの輸入を許容する事になる消費者保護大臣が遺伝子操作作物と食品栽培と販売へ厳しい規制を出す数ヶ月の協議の後に、ドイツ政府は、ドイ ツでの遺伝子組み替え作物の栽培と販売を許すことに合意した。レナーテ・クナスト、消費者保護・食品・農業大臣、は、この法案を「消費者と農夫のための大きい成功」と呼び、月曜日に新しい法律の主要な特徴を示し、来月に内閣がそれを承認すると言った。ドイツでは、環境保護支持のグリーン党、クナストの政党、が連立内閣の一部であるが、長い間遺伝子組み替え有機体、いわゆるGM作物へ最も懐疑的国のうちの一だと考えられてきた。レナーテ・クナストは、欧州連合全体に渡って新しい法律がGM作物のより多くの受入の道を舗装できることを示した。

 欧州連合は、先月、新しいGM製品の四年に及ぶEUへの輸入禁止を終える決定を延期させたところだ。だが欧州連合は長い間食品の一部にGM食品の少ない成分が含まれる事は許していた。今度のドイツの法案は、GM作物の栽培に関する明確な規定を定めるEUの要件を満たし、ドイツで売られるGM食物がラベルをはっきりと貼られなければならないことを規定する。クナストはこう言った:「消費者の皿に最後に何がでるのかは消費者の手の内にある。」。

 消費者と環境運動の組織は違う意見を持っている。エッダ・ミュラー、ドイツ消費者団体連合の会員は、ラベル付け規定が、動物飼料、レストラン、学校、病院で提供される食物に適用されないので、失望している。 彼女はこう言った。「これは、実際には、GM有機体を含んでいる60パーセントから70パーセントまでの食物がラベルをつけていない事を意味している」。
クナスト大臣は以前にはGM作物に反対していたが、科学研究と経済の各省と妥協するようにプレッシャーをかけられた。しかし、彼女はこう主張している。ラベル付け義務とその規則によって農民が畑地間の他種交配によって自分の作物がGM有機体により汚染された場合、地区のGM農民から補償を要求できる事は、成功である。GM作物が栽培される畑地は、従来作物畑地から最低距離規定で隔離されなければならない。しかし混種汚染が除外されなく、追跡が困難なので、規定距離内の全てのGM農家は、もし従来農家の作物が汚染されたら、責任があり、GMなしとして、もはや販売されえないことになる。

 だが、他の重要な面では、大臣は、屈服せざるをえなかった。農民は、「生態的に敏感である」として定義される地域では、GM作物を植えるのに認可を要求しなくてよい。これは、クナストが支持したモデルである。また同大臣は、新しいGM品種を開発するため税金を使うのを中止させる決意でも成功をしなかった。現在ドイツが莫大な市場の可能性をGM生産者に提供するかどうかは、まだ未決の問題である。世論調査は、合衆国とは違って、ヨーロッパのほとんどの消費者は、GM食物が健康と環境にリスクがないという主張には疑惑を持っていることを示している。グリーン・ピースの環境グループのスポークスマン、コリナ・ヘルツェル、は、「GM食物は市場のチャンスにたえられない。」農民は、提案されている補償規則が、GM作物栽培を「計りしれない危険なもの」にするだろうから、GM栽培をするのを抑止されるだろう、と、ドイツ農民連合の会長、ゲルト・ゾンライトナーは、述べている。


参考資料
Jan. 16
Frankfurter Allgemeine Zeitung 2002
F.A.Z. - English Version 16. Jan. 2004

Germany to allow import of GMOs
Kunast presents strict regulations on the cultivation and sale of
genetically modified crops and foods

By Kristina Merkner

Author:事務局 : 2004年01月16日 16:00