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2004年01月10日

■モンサント社が種子の価格吊上げ操作を指弾される

■モンサント社が種子の価格吊上げ操作を指弾される

 モンサント社、遺伝子組み替え食品開発の後ろにいる企業の推進力は、主な競争相手と頻繁なミーティングを持ち、彼らを説得してGM種子の価格を上げさせた、と、昨日報道された。モンサントは以下の事を認めた。1990年代の後期に、別の農事産業の巨人、パイオニア・ハイブレッド・インタナショナル、の重役達とのミーティングがあった。だがそれは、違法な価格操作ではなく、種子のライセンス協定についての法的な議論であった事を主張している。しかし、法律のエキスパート達は、その区別はあやふやで、[当局の]調査がスタートされるだろうと、予測している。ローレンス・ホワイト、ニューヨーク大学の経済学教授、独占禁止のエキスパート、は、「問題は、競争相手同士が、話合いをしている状況で、それは、穏やかな事ではない。」と言った。

 「彼等が会うのには、たくさんの合法な理由があるだろう、だが、彼等が価格について論じていたという事実は、人をいっそう不安にするものである。確かに、ここに問題があり、私の推測では、法務省の反トラスト部が、この件を非常に密接に見ているところだ。」 法務省は、正式な調査がはじまっているかどうかは、昨日は、言わなかた。法務省はすでに除草剤市場での反競争的な手法の疑惑でモンサントを調査している。ニューヨーク・タイムズ紙の調査は以下の発見をした。トウモロコシと大豆種子の米国市場の60%を占める2つの最大の種子会社、モンサントとパイオニア・ ・ ハイブレッド・インタナショナル、の幹部役員が,繰り返し1995年から1999年まで会合を持って、もとはモンサントにより開発された遺伝子変更種子をパイオニア社が売るライセンス条件を繰り返し1995年から1999年まで話し合った。この報道は、種子を売る価格と、価格を高く維持する事に関する合議を語るものとして、前重役の言葉、法廷用書類、その他の文書を引用している。

 他の二つの種子会社、NovartisとMycogenの重役達が、同社の価格方針を調整するようモンサントからプレッシャーを受けたけれども、潜在的に違法な事なので、呼びかけを拒絶したと言った。モンサントは、昨日のコメントの求めには応じなかった。だが、スポークスマンのロリーフィッシャー、は、ニューヨーク・タイムズにこう述べている:「モンサントは、確かに、パイオニアと既存のライセンスを拡張し、改訂する事を申し出た。テクノロジーのための潜在的に新しいライセンスの文脈では、ライセンスの相手と価格と補償の方法を議論するのは絶対に合法的なことである。」

 モンサントの批判者達は、世界中の農夫をそのGMテクノロジーと種子に依存させることを目標にしたマーケティング方針を長い間告発してきた。1999年に、「全国家族農場連合」(NFFC)の農民の一グループが、モンサント企業を、GMトウモロコシと大豆種子の市場独占を目指したカルテルを作っていると糾弾して告訴した。法廷はトラスト法違反は否定したが、NFFCはこの決定に対して上訴をしている。ビル・クリスティソン、農民連合の前会長は、昨日こう述べている:「私達の全ての食物生産を所有しようとしている一握りの企業に、私達は世界の種子を手放しかかっているのですよ。」

参考資料
Guardian Unlimited | The Guardian |

Monsanto accused of price-fixing
Julian Borger in Washington
Wednesday January 7, 2004

Special reports
GM food debate
Special report: what's wrong with our food?
Guardian Unlimited:Guardian Newspapers Limited 2004

Author:事務局 : 2004年01月10日 14:42