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2004年02月04日

■EU委員会が米国に追従してGMトウモロコシ販売の道を

■EU委員会が米国に追従してGMトウモロコシ販売の道を

ヨーロッパ委員会は、昨日、遺伝子修正トウモロコシを承認して、新しいGM食物へのEU禁止を崩そうとしてとして、合衆国に下ったとして非難されている。同委員会は、英国・スイス企業Syngentaによって生産された各種の遺伝子組み替えトウモロコシ缶詰の販売を承認した。同社は、その食物を輸入し、冷凍として、またトウモロコシ穂軸の缶として販売を希望している。その製品は、米国、カナダ、オーストラリア、スイスですでに販売中であり、EU科学者達は、それは「人の食用にしても、その従来の対応するものと同じく安全である。」と結論をだしている。EU諸国は、各国大臣達の協議会でEU委員会の決定を承認するか、拒絶するか3ヶ月の猶予期間を持っている。もし大臣達が合意に達する事ができなければ、委員会がその力を行使して介入して、とにかくそれを承認する事ができる。

 英国政府はそれを承認するつもりである。しかし、緑派の運動家達は、大衆はまだGM食物を食べたいとは思っていない事を強く主張して、EU委員会が単にワシントンの要求どうりにしていると非難している。地球の友のクレア・オックスボロウは、昨日こう述べている:「 委員会は、米国と大バイオテク企業からのプレッシャーに屈服してしまった。ヨーロッパの消費者はGM食物を望んでいない。もしGMトウモロコシが輸入されれば、多くの会社がGMなし食物を供給することがより困難になってしまう。」 GMテクノロジーについての大衆の不安のため1998年にEU連合全体でモラトリアムが課されて以来、新しいGM食品はEUでの消費または栽培の承認はずっとされていない。しかし、EU委員会は、それ以来、EUが厳しい規則を追跡可能性とラベル表示を導入してきて、現在は新しい食品を承認することは安全である、と論じている。EU委員会は、また、禁止について不満を国際貿易機構に申し立てている米国と貿易戦争を回避することを切望している。

 ロマーノ・プロディ、EU委員会会長は、委員会が他のGM食品をすぐに承認し始めることを提案した。彼は声明でこう述べている:「EUは、明きらかな、透明な、厳格なシステムを設定した。この安全なシステムが実際の場で適用され続けて、EUが未決定の認可を前進させることは、とても理にかなった事である。」昨日、ベルギーの科学者達は、ベルギー政府により考慮されているGM菜種についての危惧を表明した。彼らはこう言った。GM菜種を汚染しないように押さえ込む事は困難であり、従来の作物へのGM菜種の長期の影響は「予測するのが困難」であり、GM菜種は生物多様性へ「否定的な結果」を持つかもしれない。

参考資料

Special reports
Guardian Unlimited. Guardian Newspapers Limited 2004

Brussels clears GM maize 'to please US'
Guardian Unlimited | The Guardian |

Andrew Osborn in Brussels
Thursday January 29, 2004

Author:事務局 : 2004年02月04日 16:27