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2004年02月18日

■モンサントの困惑 喧伝していたアフリカでのGMプロジェクトが失敗する

■モンサントの困惑 喧伝していたアフリカでのGMプロジェクトが失敗する

アフリカのために遺伝子変更作物を開発する自慢の展示プロジェクトが失敗する

 3年間の屋外実験栽培で次の事が実証された。ウイルスに抵抗するよう遺伝子修正されたGMサツマイモは、普通の品種に比べ、特に丈夫であるわけではなく、時には、ケニア農業研究所によると、その生産高が従来品種より低かった。GM関係者の面目を潰す事だが、ウガンダでは、従来の交配が、ずっと生産性が高い品種を、より早く、より安く、生み出している。このGMプロジェクトは、モンサントと世界銀行、米国政府に過去10年間で、600万ドルの経費をかけた。この計画は、いかにGM作物がアフリカでの農業を革新させるかを示す実例として世界中で喧伝されたものであった。このプロジェクトのメンバー、ケニアバイオ科学技術者、フィレンツェ・ウォンブグ、は、この仕事のプロモモションで世界を回っていた
(参照 New Scientist、2000年5月27日p 40)

 英国のサセックス大学、開発研究インスティテゥートのアーロン・ドグラッシ、は、アフリカの研究者達が、このウイルスのアメリカの株種の抵抗に専念して、悪い結果になったのだと、述べた。彼は、こう述べている:いずれにしろ、そのウイルスはケニアでの生産を制限させている小さいファクターにすぎない。「多すぎるうまい話があったが、十分なよい研究がなかった。」モンサントは、もっと進んだ品種を開発させる計画である、と言っている。

参考資料
Monsanto's showcase project in Africa fails

New Scientist, Vol 181 No. 2433, 7 February 2004

A showcase project to develop a genetically modified crop for Africa has failed.

he World's No.1 Science & Technology Magazine
http://www.newscientist.com

Author:事務局 : 2004年02月18日 16:45