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2004年03月01日

■GM畑に近く住むフィリッピンの島民に発熱、呼吸障害、皮膚変異が続発する。

■GM畑に近く住むフィリッピンの島民に発熱、呼吸障害、皮膚変異が続発する。
調査依頼のノールウエイ科学者がGM挿入された殺虫遺伝子への抗体を住民の血液に発見し、Btトウモロコシの健康障害を警告する

 フィリピンのGMトウモロコシ 畑に接近して暮らしている人々の間に続発している病気を調査している科学者達は、その作物が、熱、呼吸器の病気、皮膚反応症を引き起こしているかもしれないと信じている。もし予備的な結果が確認されるならば、それは、GM作物と関連した重大な健康問題の最初の記録されたケースの1つになり、開発途上国において急速に拡大しているバイオテク農業産業の評判を損うかもしれない。この科学者達の発見は、直ちに世界の主要なGM会社、モンサント、と、フィリピン政府によって、挑戦をうけた。この不安な出来事は、北ミンダナオ島の無名の村を取り巻いておきている。そこでは、殺虫剤を遺伝子に含んでいるBtトウモロコシのフィールドの近くに住んでいる39人の人々が、作物が花粉をつける前の秋に苦しみを訴え始めた。医師達は、彼らが伝染性の病気にかかっていると思ったけれども、4つの家族が村をでていくと、回復した。だがそれからまた村に戻ると、同じ徴候を示した時には、環境上の原因があると疑われた。

 テルジェ・トゥラヴィック、遺伝子エコロジーノルウェー研究所科学ディレクター、が、これを調査するように依頼された。血液検査により、村民が抗体をトウモロコシに組み込まれた殺虫剤に発展させている事が示された。昨日調査の結果の要約を出したトゥラヴィック教授は、もっと多くのテストが必要であるが、彼の予備的な発見した事は信頼できる事であると感じていると述べた。彼の研究は次の事を示している。ウイルスプロモーターが、それは遺伝子メッセージの生産を駆動しているモーターに似ているが、人間の細胞の中に予期もせずにそのままで発見された。彼の研究チームはまたこう述べている:GMプロセスにおいて使用された遺伝子設計されたウイルスが、自然なウイルスと再結合して、予測不可能な特徴をもた新しいハイブリッドウイルスを生むのを発見した。もしこの発見が確認されるならば、それらが新しい病気を起こすかもしれないことを提示している。トゥラヴィック教授は、複数のテストはこれまでに免疫反応の証拠を示している、と言った。彼は、専門の科学ジャーナルで完全な結果を発表する前に、この研究を続けるために今週フィリピンに戻っていく。

 しかし、彼は、他の科学者によってまだ見られていないデータで人々が脅やかそうとしているという非難を否定した。彼はクアラルンプールでこう言った。「研究結果の公表には、一般的に、最高1年以上は時間がいるものだ。我々は、既に市場に出ている食物のありうる人の健康へのインパクトへそのような証拠がでているので、出版物を通して私達の発見を報告するのを待っているのは、一般大衆の利益にならないと信じた。」モンサントはこう言った。フィリピンのGM作物の制限された生産がそのような結果を引き起こすというのは「極めてありそうにない」事である。スポークスマンは言った。「米国、カナダ、アルゼンチン、スペイン、南アフリカの数百万ヘクタールでの1996年に始まる7年間の広い商業用使用があってもBtトウモロコシにアレルギー反応の文書化されたケースは全くない。モンサント社は、昨年GM栽培を承認したマニラ政府によってバックされていた。

 アルテミオ・サラザル、フィリピン農業省のトウモロコシプログラムディレクターは、こう述べている:「それは馬鹿げている。生物学の学生は誰もそれを信じないだろう。この研究の意味する事は、抵抗力がある遺伝子が人の遺伝子に入ってしまったと言う事で、それは、不可能である。」グリーンピースはもっと多くの研究を要求し、スポークスマンはこう言った。「これらの作物のまわりにはとても厖大な不確実性がある」。しかし、ウイリー・デ・グレーフ、以前スイスの農薬会社シンジェンタにより雇用されていたバイオテク法律コンサルタント、は、トゥラヴィック教授の発見に驚きを見せて、こう述べた。研究ではBtトウモロコシ花粉は毒素を運ばない事をしめしている。だから、反応が起こるはずがない。「科学のパネルにトゥラヴィック教授の研究結果を調べて欲しい。」と、彼はロイターに話した。

参考資料
Guardian Unlimited | The Guardian |

Scientists suspect health threat from GM maize

John Vidal, environment editor

Friday February 27, 2004
Guardian Unlimited Guardian Newspapers Limited 2004

Author:事務局 : 2004年03月01日 13:57