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2004年03月08日

■ブレア政権の民意無視のGM承認発表に向け抗議が続く

■ブレア政権の民意無視のGM承認発表に向け抗議が続く
★全党下院環境監査委員会のGM許可停止の要請がでる
★八白万市民を代表する九市民団体がGM導入反対声明

 昨日800万人のメンバーを代表している、ナショナルトラストと女性研究院を含む、9つの組織が、トニー・ブレアに手紙を送り、GM作物の導入を延期するように要求した。この手紙は、マーガレット・ベケット、環境大臣、が、火曜日に英国最初の商業用GM作物へ進行許可命令を与えるというニュースに対する、反意を示す前例のない多数の手紙の一つである。この手紙は、全政党下院環境監査委員会が、政府の計画に停止を要求した報告と呼応するものである。この委員会はこう述べている:GMトウモロコシの導入に政府が依拠している三年間の実験栽培は欠陥がある。なぜなら、アトラジン剤、そのテストにおいて従来の作物に散布された殺虫剤のうちの1つ、は、18ヶ月後に禁止される予定である、さらに、GM作物の環境と野生生物への影響は、今後強さが低い別の殺虫剤の使用によって育てられる従来の作物と比較されていないからである。

 同委員会の国会議員達が憂慮しているのは、GM除草剤耐性トウモロコシのトライアルは、従来の作物との「不満足な、実に無効な比較に依拠している」事である。彼等のリポートはこう追加している:「政府が、GM作物は、アトラジン剤使用なしで栽培される非GMと徹底的に再実験されるまでは、GMHT飼料トウモロコシの商業用栽培を許可しない事が不可欠である。」地球の友、全国消費者評議会、消費者連合、Genewatch、労働組合ユニソン、を含む9つの組織からの手紙は、2週前にガーディアン紙に漏らされた内閣議事録の語調に当惑を表明した。

 市民運動諸組織からの手紙は、その議事録を引用しながら、こう述べている:「政府は世論がGM食物に反対であるとはっきりと認めているけれども、政府は、現在、市民大多数の希望に逆らって、『EUでのバイオテク増進に首尾一貫した戦略』をどう開発するかを考慮している。私達はまた次の事にも当惑している。政府は、人々がGMテクノロジーに持っている多くの正当な懸念に取り組み、これらの懸念を政府の意思決定に組み入れないで、どうすれば「GMへの反対がやがては立ち消えになる」かに焦点を合わせてるようである。」

 この手紙はこう続く:「健康、環境、社会へのインパクトを含むより広い結末については十分には知られていないのだ。このテクノロジーを食物の流れに、導入して、元に戻れなくなるようになり、起きてくるリスクを正当化する事はできない。」次席環境大臣、エリオット・モーリーはこう述べている:「 政府はGMの唱導者ではない―私達は、GMを誰かに売るためにいるのではない。もし人々がGM産物を買いたくないならば、しなくていいのだ。明白で正確なラベル付けは、消費者の情報を与えられた選択のキーであり、すべてのGM製品はラベルをはっきりと貼られる。私達はいつも包括的な承認はないことを明確にしてきた。すべての申請はケースバイケースの基礎において決められる。もし科学が、特定の作物が育てられるべきではないことを示すならば、私達は、それが育てられることを許さない。」

 保守党のスポークスマン、ジョン・ウィティングデイル、はこう言った:「この事はGM作物トライアルの妥当性について重大な懸念を引き起こす。特に、全党下院環境委員会は、トライアルがあまりに短かすぎて、またあまりに狭い基盤に置かれているので、GM作物がリスクなしで商業的に栽培できるという結論が出ないという証拠を提出している。GM作物の生産が正当な徹底した研究に依拠していて、事故責任、汚染、隔離に取り組む明確な枠組があることに消費者達が納得するまでは、商業用植付けの承認は与えられるべきではない。」

参考資料
Guardian Unlimited | The Guardian | Delay GM crops, say groups speaking for 8m members
Delay GM crops, say groups speaking for 8m members
Paul Brown, environment correspondent
Saturday March 6, 2004

The Guardian
Guardian Unlimited * Guardian Newspapers Limited 2004

Author:事務局 : 2004年03月08日 14:06