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2004年03月14日

■英国政府GMトウモロコシ商用栽培認可に対し多くの怒りの抗議と反撃運動の声が上がっている

■英国政府GMトウモロコシ商用栽培認可に対し多くの怒りの抗議と反撃運動の声が上がっている
  政府が越えなければならないGM実施の障害と日程

 英国政府が大衆の信頼を裏切っている事を市民運動家達が非難をし、直接行動を 威嚇する中で、GMに好意的であった人達も疑念を感じている

 GMトウモロコシの商業用栽培の政府の承認への怒りと闘争を続ける宣告が昨日広範囲に広がっていった。しかしバイオ企業と科学界のコミュニティの一部はその決定を歓迎した。政府は、世論の無視を糾弾され、一部の団体はGM作物に対して直接行動を誓った。地球の友の責任者、トニー・ジュニパーはこう言った:「政府はGMトウモロコシに「行け」の手をあげ、英国の一般大衆には愚弄の合図をだした。さらに、この承認される作物は、GMとしてのラベル付けで分類されないミルクを出す雌牛に飼料で与えられていき、政策が消費者の選択を保証するという公的な主張を嘲笑するものである。」

 スー・メイヤー博士、GeneWatch UKのディレクターはこう言った:「連中は一般大衆の信頼を裏切った。国民が自国の政治制度について冷笑的になるのももっともである。政府は国民的な討論の結論を無視して、議会での討論もしなかった、それでバイオテク産業には科学的不確実性に関する疑念の余地の恩恵を与えた。」クリス・ラム教授、ジョン・インズ・センターのディレクター、はこう言った:「私は政府の決定を暖かく歓迎するが、その理由は、政府が政策を科学的な証拠に基づかせることを選んだからではけっしてないのだ。」グリーンピースの反GM運動家、サラ・ノース、は、こう警告した:「首相官邸の連中は、幾千人も幾千人もの人々がこの件でトニー・ブレアと闘う用意ができているいる事を覚悟したほうがよい。最終結末は、選挙の年に地方での混乱になるだろう。今日が終わりではないんです。ほんの始まりなんです。」

 各政党からの反対もまた強かった。ウェールズとスコットランドの大臣達は、法律は破らないが、GM作物へ可能なかぎり限定するとすでに言っている。ウェールズ国会で、環境大臣、カーウイン・ジョーンズ、は、こう述べている:「私達は、現在の英国とEU条令以内で、GM作物の栽培と商業化に可能な限り最大の制限的なアプローチを取ることを一貫して支持してきた。野党の裏農業大臣、ジョン・ウィッティングデイル、は、こう言った:「この政府は、90%の世論がGMの栽培に反対を表明した、自分自身の協議のプロセスを無視することを選んでしまった。」

 通常はGM支持の英国学士院でさえ慎重深かい態度だった。同組織は、至急に環境へのインパクトの長期的な監視が行なわなければならないと述べた。全国農民組合は、いつも、GM作物を農民が育てることを許可される事を支持していた。しかし、昨日、その会長、ティム・ベネットは言った:「農業は、いつも、安全で、多様な選択を消費者に提供するために努力するけれども、GMオプションを進めないことを選ぶ仕事を保護する対策を立てることが重要である。」英国医学協会のデイビッド・カーター卿は警告の語調でこう述べた。「 私達のアセスメント…は、有害な健康効果を起こすようなGM食物の可能性はほとんどないということである。しかし、英国医学協会は、GM食物のインパクトに関する莫大な一般大衆の心配を認めていて、主要分野での研究がまだ必要であると信じている。」

 環境へのリリース政府諮問委員会のジュール・プリティ教授、は、3年間のGM作物トライアルを評価するために設立した団体の議長をしたが、こう言った:「政府のこの決定は、GM作物が一件一件別に扱われるべきであるという事を正しく示している。この特定のGM、除草剤耐性トウモロコシ、は、その従来の作物より野生生物に良くて、他の懸念がなければ、消費者または環境をリスクにさらす事もない。科学者のコミュニティは、それが農夫に利用可能にされるべきであるという結論をだしたのである。」

 主要な障害は残ったままであるGMトウモロコシは1997年に進行許可命令を与えられたけれども、それが栽培されるためのすべての必要な同意は、まだでていない。

・ 2004年春、第一に、Chardon LLとして知られているGMトウモロコシ種、は、栽培用の全国種子リストに追加される必要がある。これは形式的な手続であるかもしれないけれども、スコットランドとウェールズ行政府が合意する必要があるが、まだ合意していない。このトウモロコシに散布された特許取得除草剤は、商業用の使用のための公式な承認が与えられる必要がある。英国政府は、作物間の授粉または汚染を避けるために、作物間分離距離を提案できる体制を進めてきた。また政府は、GM作物汚染のため財政的な損失を受ける従来のまたは有機の農民への賠償案を考え出す必要がある。これは大きな妨げである。

 ・ 2004年夏、夏中に、作物が植えられる前に、分離距離と補償体制に関して、新しい市民との協議が起きる事になっている。どのようにこれらを法的に実施するかの提案が追及されていく。

・ 2004年12月、政府は、分離と補償計画に関する科学的なおよび市民との協議の結果を発表することになっている。・ 2005年1月2月、GMを栽培する体制に与える法令的な支持の立法ができ、これは、結果として損害を受ける従来と有機農民のための保護を含んでいる。GM農夫とGM会社には、不良行為と監視に賠償責任を持たせる。

・ 2005年、春(早くとも)GMトウモロコシが植えられ事ができる。―だが、上述の全てが計画に従って進み、有機の農業組織および環境グループからの法律上の挑戦を受けて延期されなければ、という条件がついている。

・ 2006年春、GMトウモロコシがそのライセンスが切れる前に植えられる一番遅い期限は、2006年10月に終わる。政府は新しいライセンスを政府が再度申請する必要があると言う。環境のため従来のトウモロコシよりGMトウモロコシがよいか悪いか、またより多くの雑草と昆虫が原野に生き残るかどうか、を評定する新しいトライアルが起きなければならない。その時までには、従来のトウモロコシへの処置に現在用いられているアトラジン剤は、段階的に中止されていて、より害が低い替わりの薬剤が使用されているだろう。

報告環境担当 Paul Brown

参考資料
Guardian
10 March 2004
Anti-GM movement vows to fight maize approval
http://www.guardian.co.uk/uk_news/story/0,3604,1165844,00.html
Even some normally in favour express doubts as
campaigners accuse the government of betraying public
trust and threaten direct action
Paul Brown, environment correspondent
Wednesday March 10, 2004
The Guardian

Author:事務局 : 2004年03月14日 14:13