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2004年04月06日

■オーストラリアのGMカノーラには市場見込がない

■オーストラリアのGMカノーラには市場見込がない
 農民にはGM汚染への賠償問題の懸念

オーストラリアの大きな食品メーカーのいくつかを含むカノーラオイル種子のユーザーは、遺伝子組み替え商品を買うことには興味がないと、言っている。ニューサウスウェールズ州は、3つの新しいGMトライアル栽培を承認したばかりである。GM研究の提案者達は、それが作物のより大きな収穫をもたらすかもしれないと言っているけれども、それらの作物が市場を見つけることができるかどうかについて問題が上げられている。オイル種子の最大の使用社、「ユニリーバ」、は、GM食料品を買わない方針を持っている。

 家畜飼料にカノーラ油の餌を使う小規模カノーラ搾油業者、マック・スミス・ミリング社、は、その顧客が、GM商品を買うことに興味がないと、伝えている。製粉業者、ミランダ・グループ、は、その顧客が非GM製品を要求している、と、言っている。同社は、小麦がGMカノーラ油により汚染されるのを心配している。一方、保証と賠償責任についての問題が出ている、それはNSW政府承認の遺伝子組み替え(GM)カノーラ油で提案されている小規模研究トライアル栽培に関して、出されている。

 カノーラは、モンサントとバイヤー社を代表する地主によって栽培される事になっている。多くの農民は、もし非GMカノーラのフィールドがGM汚染されたら誰が責任を取ってくれるのかで心配をしている。農業の保険業者「Wesfarmers」はこう述べている:GMトライアルに加わっている農民は、公共的責任への賠償項目では自動的にはカバーされていず、保険業者に前もって通知していなければならない。スポークスマンはこう言っている。現行の方針は、契約農民の所有地が思いがけなく汚染をされた場合その農民は保険の対象にはいるが、その条件は、その汚染が別の非GM農場に移った場合である。CGU保険はこう言う。GMカノーラ油を栽培している農民は、もしその人が、すべての関連するライセンス条件と遺伝子テクノロジー法に順じているならば、公的な責任賠償で保険の対象になるだろう。

考資料
No market' for GM canola.
04/04/2004. ABC (Australian Broadcasting Corporation) News
Online
'No market' for GM canola

Author:事務局 : 2004年04月06日 14:41