« ■米国はGM禁止による過去6年間の輸出損失賠償金で、18億ドルをEUに要求している | メイン | ■EUで唯一GM商業栽培を許可していたスペインが、新政権下で、EU最大のGM作物、Syngenta社のコーン栽培を禁止する »

2004年04月30日

■絶望しているGM企業はGMトライアルを止めている

■絶望しているGM企業はGMトライアルを止めている
GM作物トライアル申請は、2001~2年の140件、昨年の42件、そして今年のほんの1件と急落している

 大手のバイオテク企業は今年英国でのGM実験栽培を放棄している。そして唯一の作物(GMエンドウ)が、この夏に植え付けられるライセンスを与えられた。2000年から2001年に159件でピークに達した、GM申請のこの衰退は、このテクノロジーの命運にドラマチックな変化を示すものである。GMは現政府の支持を受けてきたが、一般大衆には不人気であり続けている。フィールドトライアルの数字は、菜種、テンサイ、トウモロコシのバイオテク会社の3年間のトライアルによって膨らまされていたけれども、2001~2年の140件、昨年の42件、そして今年のほんの1件トライアルの急落は、政府が主張する日の出の産業であるとするものの、顕著な低落である。今年育てられる唯一の作物は、ノーウィッチの「ジョン・インズ研究センター」で干ばつ抵抗でテストされている除草剤耐性のエンドウである。このトライアルは昨年始められていた。すべての大企業、Novartis種子、Aventis CropScience、バイヤーCropScience、は、政府に今年作物は植え付けられないと、告げている。「自然環境調査評議会」を含む、最大の英国での研究センターも、GMトライアルを止めている。

 GMは、商業用植え付けの前に、英国の条件下の作物テストが必要である。数年の努力の後で、ほんの1つの作物、Chardon LLトウモロコシ、が、政府から商業用に進行許可を与えられている。そして、それも、バイヤー社が、条件が困難すぎると言って、先月撤回された。さらなるGM作物種のテストができない事は、このテクノロジーを受け入れさせるのが絶望的であるのだと、産業監視団体によって、解釈されている。「Genewatch」のスー・メイヤー、は、こう述べている:「それは、どれほど完全に英国の一般大衆がGMを排斥し、どのようにGM企業が断念しつつあるかの、印である。それはヨーロッパの他の国全体に渡って反映されている。現在、研究は、他の場所で、GMに関係しない作物を改善する他の方法に向けられている。」現政府は、まだ、GM作物への熱意を維持していて、GM作物は申請を受けて、作物別の基礎で対処されると言っている。

参考資料
Despairing GM firms halt crop trials
Paul Brown
The Guardian Weekly 20-4-0422

Author:事務局 : 2004年04月30日 15:48