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2004年04月02日

■米国は有機農作物へ最大の市場を提供しうる

■米国は有機農作物へ最大の市場を提供しうる
  有機農業は新しいブームの舞台

 CHENNAI: 3月28日:西ヨーロッパ、北米、日本、オーストラリアの先進国の消費者の間では、健康と環境への自覚が益々強くなり、有機的に栽培された産物と、それから作られた食物や飲み物への市場を切り開いている。遺伝子組み替え(GM)有機体やGM農業から作られた食品への消費者の間の増大する抵抗が、有機産物への拡大する需要の主要なファクターであるといわれている。豊かな国の間では、米国が、自国の有機農業面積が増大しているのにかかわらず、開発途上国の有機農夫と輸出業者に最大のビジネス機会を提供することが期待されている。

 公式な研究によると、2000年に米国に7800人以上の有機農夫がいて、彼らのほとんどは現在までには認定された農民になているようである。49の州の約130万エーカーの農地が1997年に有機認定をされて、認定保証をされた有機家畜が23の州で育てられていた。米国では、有機生産のほとんどは相対的に小さい農場でなされているが、いくつかの大規模な有機農場もある。例えば、カリフォルニアのパヴィチ家農場は、4000エーカー以上の100パーセント有機保証土壌を持ち、500エーカーが有機への移行がすすんでいる。
「有機貿易協会」と協力して、「自然市場研究所」により出版されている「有機消費者傾向2001年」によると、米国での有機食品と飲料の小売り販売は、2005年までに二百億ドルになると見積もられている。

 米国市場へ眼を向けている有機産物輸出業者のためには、4つの産物のカテゴリーが有望であると挙げられている。* たいてい熱帯的である産物:これらは、米国で生産されていないもの、または少量でしか生産されていない産物である。例は、コーヒー、コカ、茶 ほとんどの熱帯果実、野菜(新鮮なものまたは加工品)、スパイス、ハーブ、ドライフルーツ、ナッツ、を含んでいる。

 ※季節外の産物:これらは、米国で生産されている新鮮果実と野菜を含むが、一定の月に不足するものである。

 ※季節の産物:また果実と野菜だが、強い増大する需要のため、一時的でも、通常でも不足があるもの。

 ※新奇なまたは特産品:この部門は、高品質有機ワイン、民族固有食品、小売りパックされた食料品で、ヨーロッパの輸出業者によって用意されるものである。しかし、市場需要の主要部分は新鮮な有機産物(果実と野菜)であり、また大詰め有機原料、また再加工、包装、再包装用素材である。国際貿易センターと貿易開発国連会議による研究は、こう述べている:「開発途上国で有機輸出事業を作りだすには、相当な仕事が生産面でもマーケティング面でも必要である。

 国のレベルでは、適切な国家的なまた国際的な認証がよい農業供給ベースに絶対必要である。他方生産者と輸出業者にとっては、市場の要件を満たす幅広い高品質の自然食品を提供することが重要である。

※また、有機認定の証明が、米国全国有機プログラム(NOP)内で認められるか、受容されるものでなければならない事、さらに輸出品は、衛生、重量、サイズ、成熟度、色、包装、および他の米国の技術的な規定のすべての法律と市場要件を満たさなければならない事、に、留意することが重要である。

参考資料
US Offers Biggest Market For Organic Produces
organic farming: A new boom arena
2004: Indian Express Newspapers (Bombay) Ltd.
JOSEPH VACKAYIL
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Author:事務局 : 2004年04月02日 14:32