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2004年04月12日

■遺伝子変更米は植えさせない

■遺伝子変更米は植えさせない
 カリフルニア州が薬剤用米の植付けを止める

 州がバイオ作物を裁定する前に大衆が意見をのべるべきである
サンフランシスコ・クロニカル紙、報告チャーリー・グッドイヤー 
2004年4月10日土曜日

 州の農業官吏が、遺伝子設計された米を南カリフォルニアで植える阻止した。これは、米国で薬品産業用にバイオ設計された最初の作物になる予定であった。「カリフォルニア食物農業省」は、金曜日に、この米を植える緊急の必要性はないようである、と言った。ヴェンツリア・バイオサイエンスと呼ばれる会社は、カリフォルニア米委員会からかろうじて承認を獲得した後は、5月1日までに植えることを望んでいた。ジョン・ダイヤー、同省の主任顧問、は、適切な連邦許可が遺伝子設計米を植える事に与えられたかどうか、明確ではないと米委員会への手紙で述べた。ダイヤーは同時に「州民が栽培認可の前に発言を望んでいるのは明らかである。」。

 同省はこう言った。州の米栽培季節に間に合わせて植えるというVentria社の5月1日の期限は、緊急事態としての内実がない。Ventria社がその米を植えたい理由は、その米が、未開発国の5歳未満の子供の死の主要な原因である貧血と下痢を抑える薬をつくるのに使う蛋白質を含んでいるからである。同社はこう主張している。この米を使用する事は、研究所でたんぱく質を開発するよりも何倍も安い、従って入手しやすい薬を作成できる。Ventria社のスポークスマンは金曜日にはコメントをもらう接触に応じなかった。グレッグ・マッサ、コルサ郡の米栽培者、は、Ventria社の計画に反対し、農務省の今度の行動に喜こんでいる。

 彼はこう言った。「私は大変嬉しいです。私は、これがここで望める最もよい結果であると思う。米委員会は、栽培者からの適正なインプットなしで、また一般大衆からのなんのインプットなしにこの件を農務省に渡した。それらの人々の皆が言わなければならない事があるんです。なにも緊急的な事はありません。」カリフォルニアの2,200人の米作農夫の多くは、遺伝子加工された作物が、慣例的に育てられた州の米収穫、その多くは日本に輸出されているもの、を、汚染する可能性を心配している。日本政府は、今週Ventriaによって出されたその米の栽培は食物安全への懸念を生んでいると言う声明を出している。日本の米小売店と消費者グループは、その計画へ彼等の意見を述べようとしている。チャーリー・マシューズ、いわゆる薬剤米提案を承認した助言パネルの一員、は、この作物が植え付けられるのに間に合うよう公聴会がひらけるかどうかは分らないと言った。

 マシューズはこう言った。「問題は、遅くなる植え付け期日である。それは実際の生産に多くのリスクを生み出します。それはアグロノミックなリスクである。だが私達はそれには慣れている。それはいってみれば不便さである。」彼は、州役員が、遺伝子設計作物の問題を取り囲むあらゆる論議があるので、植付けを延期するのを最終的に決めたことには驚かないと、言った。サイモン・ハリス、「遺伝子設計無し農業の為のカリフォルニア人の会」のスポークスマン、は、Ventria社の計画は、州の米作の汚染のリスクを取り除いていないと言った。ハリスはこう言った。「私達は急ぐ必要はないと思う。大衆のインプットのために多くの時間をもつべきである。」

参考資料
Modified rice won't be planted -- for now State halts planting  of rice for pharmaceutical use
SF chronicle

Public to have say before state rules on bioengineered crop
Charlie Goodyear, Chronicle Staff Writer
Saturday, April 10, 2004

Author:事務局 : 2004年04月12日 14:43