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2004年05月06日

■アフリカ15カ国の60団体が「国連世界食糧プログラム」がGM食糧援助受容を強制している事に抗議する。だが同機関はこれを反論、否定している。

■アフリカ15カ国の60団体が「国連世界食糧プログラム」がGM食糧援助受容を強制している事に抗議する。だが同機関はこれを反論、否定している。

 国連世界食物プログラム(WFP)は、遺伝子組み替え(GM)食物援助を受け入れることをアフリカ諸国に強制しているという主張に強く反駁した、とスポークスマンは火曜日に言った。「 私達は、GM食物援助を受け入れることをどのような国にも一度も強制したことがない。WFPはどのような政府にも、どんな種類の食物援助を受け入れなければならない、または与えなければならない、と告げたことはない。」と、マイケル・ハギンズ、WFP南アフリカ地域スポークスマン、は、言った。これは15のアフリカの国からの農夫、消費者、環境、開発組織を代表している約60グループによってなされた主張に応じたものである。これらのグループは、火曜日に抗議の公開状をWFPに送った。このグループからのステートメントはこう述べている:「我々は、WFPとUSAidがアンゴラとスーダン政府を選択を許さないシナリオで誤導して、GM食物援助を受け入れることを強制することを直ちにやめることを要求する。」

 抗議している60以上の団体は、GM食物援助に関する規制をやめるようスーダンとアンゴラにかけている圧力に反対しているのだと、述べた。ハギンズはこう言った:「これは完全に誤っている。どんな政府もGM食物で誤導されたことはいない、またはどんな種類の援助も受け入れるよう強制された事はない。」スーダンは、食物援助が「GMなし」と証明するように要求していて、アンゴラは、GM食物援助を、全GM穀物が初めから粉にされている場合に限って、受け入れると言っている。これらのグループは、WFPが、アンゴラに、それは、かなり少ない食物援助を受け取る事になるとと言ったと、告げている。ハギンズはこれを否定した。「 私達は、アンゴラ政府にすべてのGM食物が製粉されることを強く主張するならば、アンゴラは大量の穀物を製粉する設備を持っていないから、配達の過程が遅延するだろう。製粉が国外でされなければならない。そして、誰かその費用を払うものをさがさなければならないと、知らせた。」のだと、彼は言った。

 これは、アンゴラが、食物援助を受け取らない事を意味してはいない、と、ハギンズは強調した。彼は、またUSAidがスーダンへの食物援助を止めたという主張も否定した。スーダン政府は、7月までGM食物規制に暫定的な保留を採用していたけれども、USAidは、スーダンへの食物援助を止めた、と前にこれらのグループは述べていた。彼らはこう言った。「米国政府は、それ以来、巨大なプレッシャーを、スーダンにかけた、その結果、スーダン政府が後悔して、さらに6ヶ月の規制保留をして、2005年1月までGM食物の配布が続くことを許した。」 ハギンズはこれも反駁した。「それは全くのたわ言である。米国政府は33 000トンの食物をその国に寄贈した。USAidはスーダンへの食物を一度も止めたことはなく、いつもその国への最大の単一のドナーであった。

 ハギンズは言った。「スーダンがGM食物を受け取らないと言った時には、我々はドナーに非GM食物を頼みに行った。」。彼はこう言った。「GM食物を断る国の決定を受け入れるのがWFPの方針であり、 我々は、この場合彼らの為に、非GM食物を求めている。すべての政府は、決める公的な権利を持っている。」しかし、Earthlife Africaのブライアンアッシュはこう言った:「WFPとUSAidによりこれらのアフリカ諸国に提出されたシナリオは、GM食物を受け入れるか、または酷い結果を受け入れる、かのどちらかなのです。」

 「生物安全アフリカセンター」のマリアム・マイエットはこう言った:「ザンビアはGM食物援助の受け取りを正面切って禁止したが、国の危機になんとか対処しただけでなく、現在は非GM食物をその隣国に輸出することができるよにもなっている。 ハギンズはこれもさらに否定した。「 ザンビアがGM食物援助を、7年間受け入れた後に、望まないと決めた時には、WFPは、食量ドナーに行って、非GM食物を求める訴えをした。そしてそれが実現されていった。

 彼は言った。「その食物を彼等の国から除去するのに、100万ドルを超える経費がWFPにかかった。」彼は、ザンビアがまだ食物援助を受け取っていると言った。ハギンズは言った。「現在私達は、地元の市場をサポートするために、食物をザンビアで買っている。」このグループによると、「GM食物援助:アフリカはまた選択を拒否された」という報告が、火曜日に出されて、こう述べている:国家、地域、国際的なレベルで非GMの選択肢がある、だからドナーはこれらをスーダンとアンゴラが入手できるようにするべきである。

 この報告の声明は、WFPと国連食物農業組織の両方が、スーダンは国内で入手可能な沢山の食物を持っている事を公式に認めている、と言っている。アンゴラにもGM食物へ替わるものがある。このグループはこう述べている:「非GMの選択肢がアンゴラでも十分に探究される必要がある。さらに、また、地域でも国際的にも、非GMの選択肢が存在している。」ハギンズは言った:「全体のGM討論は非常に情動的であり、この議論に参加することを望んでいる各グループは、討論に入る前にまず自分達の事実をチェックするべきである。」

参考資料
Mail and Guardian Online: Africa GM food aid claims are rubbish
Africa GM food aid claims are 'rubbish'
Gillian Jones | Johannesburg, South Africa
04 May 2004 16:26

Author:事務局 : 2004年05月06日 10:36