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2004年05月27日

■vCJD(人型狂牛病)検出が可能な血液テストの実現が近くなっている

■vCJD(人型狂牛病)検出が可能な血液テストの実現が近くなっている

 人型BSEや類似病気に結び付けられている悪玉たんぱく質が、初めて患者の血中に検出されて、vCJDのための信頼できるテストが、開発できるという希望がでてきている。英国の会社、マイクロセンス(Microsens)、は、先週このニュースをパリの学会で発表した。しかし、同社は、vCJDを診断するための献血と血液検査の規定通りのスクリーニングが現実になるには、多くの出資と研究が必要であると、述べた。これに関連した患者は、すでに、CJDの一形態と関連した徴候をみせていた、しかし、vCJDに罹っていると疑われている別の女性患者でのテストでは、異常なプリオンたんぱく質では陰性であったと言う事実が出て、研究者達の信頼が高まっている。

 同会社はこう述べている:彼女の状況はやがて改善されて、彼女は、現在、この病気にかかってはいなかった、と思われている。同社はより多くのサンプルを含むように、現在その研究を拡大している。このための血液検査の探求は、公衆衛生の理由で不可欠だが、去年の12月に1人のvCJD犠牲者が輸血を経たこの病気に罹ったかもしれないと言う事が暴露されて以来、政治的な重要性が、増大してきた。1980年以来輸血を受けた人達は、輸血で血を提供する事を禁止されているが、先月に公表された研究では、3,800人の人達が、この病気を抱えているかもしれないと、述べている。しかもこれらの人達のほとんどは、輸血を受けていない人達である。

 血液検査は、血液供給を守るのに役立つだけではなく、通常の手術でだけでなく、組織や臓器移植の病気の偶然の輸血を避けるだろう。したがってこれらは、人と動物が明らかな徴候を示すずっと前に人と動物両方の病気のチェックを実施する方法を見つけている会社にとっては、潜在的なかなりの金銭的な見返りがある。Microsens社は、また、アルツハイマー病についてのテストを受けるためにそのテクノロジーが使用できると信じている。現在では脳の組織素材のテストが、死後にこの病気を確認するために必要である。もっとも生きている患者の扁桃腺からの組織と脳のレントゲン断層写真が納得できる証拠を与えることはできる。

 このMicrosensテクノロジーは、普通の形のプリオンではなく、悪玉プリオンにバインドする化合物を使っている。マイクロセンス社はこれが、非常に低度の濃度でそれらを拾う事を可能にすると主張している。同社は、米国で動物組織の死後テストの方法で特許を取得した、そして、生きている患者と動物の血液検査のための事業パートナーを捜している。同社は、血液中に、スクレイピー病、BSEに似た羊の病気、も検出している。

参考資料
UK News / Blood test for vCJD is close to development /
James Meikle
The Guardian Weekly 20-4-0604, page 9

Author:事務局 : 2004年05月27日 11:04