« ■科学者達はvCJD(人型狂牛病)が潜行する疫病になるのを恐れている | メイン | ■カナダ最高裁の判決が出る »

2004年05月24日

■遺伝子加工新企業、Futura Geneが塩分耐性GM作物で、ロンドン株式市場に浮上する

■遺伝子加工新企業、Futura Geneが塩分耐性GM作物で、ロンドン株式市場に浮上する

 海水で取水し、砂漠のような過酷な環境において栽培される作物ができる見込みが、アメリカの科学者のグループによって約束されてきて、その遺伝子修正ビジネスが昨日ロンドン株式市場に静かに浮かびあがってきた。その「FuturaGene」という会社、は、一連の遺伝子発見の特許を保護するためにできた会社であり、3の農業研究組織にいる植物のエキスパート達の研究を貯めてきた。これらの科学者達は、「環境にやさしい」遺伝学の新しいタイプを追跡していると主張している。それによって、塩分が強い土地で繁殖でき、極端な寒気や干ばつ条件でも冬ごもりできる、プロトタイプのトマトと米の苗を彼等が開発することができる、と、主張している。彼らは、新しい作物の実験の資金を集めていて、現在、農業省と食物と薬品担当行政部から商用への承認獲得をめざしている。しかし、同社が、GMに友好的な米国資本市場より、英国の投資者に目を向けたという事実は、GM作物栽培の安全に関する英国での討論をまた再炎させそうである。

 パーデュ、アリゾナ、およびイリノイの大学からきた科学者達は、そのテクノロジーは外部からの遺伝子を植物へ導入することを避けて、農業への遺伝学についての初期の懸念を克服したと、主張している。彼等のアプローチは、どのように植物が環境の圧力から自身を保護するのかを研究して、それから、関連する遺伝子を補強してその植物の自然防御システムを強化させる事である。特に一つの遺伝子、SOS1、は、植物が、塩分が強い土地で成長するのを助けている。塩分が強い土地は、乏しい取水の為に、問題になっている。この遺伝子は、塩分が植物を損う前に、その根から塩分を追い出すのを助ける。FuturaGeneは、最終的には、淡水の代わりに海水によって取水することにで栽培できる植物を開発することを望んでいる。ブルーノ・ルッジェロ、同社の取締役会長、は、「それが私達の夢である」と言った。この会社の公表された良い意図にもかかわらず、一部の人達は疑念をもっている。カルロ・レイファート、ニューカッスル大学の有機農業の教授、は、こう述べている:「今のこの時期では、国民はGM問題全体については実に敏感になっていて、彼らはこれらの会社を信頼しない。」と言った。

 実験栽培が完成されるまで、どれほどよくこの植物が野外で機能するかを知ることは不可能である。塩分が強い土地に対処するために、この植物は、根の中に入ってくる塩分を土中に汲み出さなければならないが、これはエネルギーがかかるプロセスである。FuturaGeneの主要な科学者、レイ・ブレッサン博士、パーデュー大学の教授、は、いかなるタイプであっても遺伝子修正へ英国や他のヨーロッパの大衆が持ち続ける疑念にフラストレーションを示してこう言った。自然保護運動の人達は気持ちは正しい場所にあるかも知れないが、知識はあまり持っていない。「議論は低級で、人騒がせなものである。私達の目的は、少ない土地で多くの生産を得ることであり、それは、農業のために少ない土地が使われる事を意味している。どんな生態学者でも従来の農業は、なにをおいても、土地に否定的なインパクトをあたえると言うだろう。」と、 彼は言う。

 世界の潅漑される土地の三分の一は、それが非常に多くの塩を含んでいるので、利用できないと考えられている。土地へ、特に熱い国で、水が引かれる時には、水は蒸発して塩分を残していく。一つの解決策は、もっと多くの水でその地域を浸す事である。しかし、水が特に高価である時には、これはオプションではない。米国では、高い塩分の土壌のために、失われる生産高で毎年四十億ポンドの損失になっているという。米国外でも、塩分に抵抗力がある作物は、主に中国、オーストラリア、南アメリカで、市場を見つけるだろう。

参考資料
Guardian Unlimited | The Guardian | Gene firm pioneers desert crops
Gene firm pioneers desert crops
Paul Murphy
Friday May 21, 2004
The Guardian

Author:事務局 : 2004年05月24日 10:55