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2004年05月06日

■南アフリカ農業大臣とモンサントとがGM安全に関する

■南アフリカ農業大臣とモンサントとがGM安全に関する
  秘密情報隠匿で市民団体より告訴される

 農業大臣トコ・ディディザとアメリカの種子企業モンサントが、南アフリカでの遺伝子組み替え食品実験の安全テストデータとその他の情報を隠しているという理由で法廷での訴えを受けている。バイオウオッチ、地元の環境監視グループ、は、こう述べている:農業大臣とその官吏が、約4年間も、農場とフィールド実験所の場所を含む遺伝子組み替え(GM)植物テクノロジーに関する約数十の実験の詳細な情報を明かす事を阻止している。今月プレトリア高等裁判所で提出された訴訟書類によると、政府高官は詳細な情報を隔離してしまい、「商業上の秘密事項」を公開していないと主張している。

 「バイオウォッチトラスト」、社会正義と環境保護に関わっている非営利組織、は、異なった種の遺伝子を自然ではおきない、また従来の植物交配とは違った方法で混合させる潜在的な危険のため公共利益の運動をスタートさせる事を決めたと伝えている。政府高官は詳細な情報の要求を阻んできた。この監視グループはこう論じている。政府と生物工学会社が持っている詳細な情報へのアクセスを与えられない限り、人の健康と自然な環境へのこれらの実験のインパクトを評定することができない。バイオウォッチは、遺伝子修正作物が通常な作物を育てていた近くに住んでいた農夫のフィールドを汚染したカナダとメキシコからの証拠を引用して、一般大衆はすべてのGM実験の場所と、また近くの作物または野生植物の「遺伝子汚染」を警戒する適正な監視がなされているか、どうかをを知る権利があると、述べた。

 彼等は、遺伝子修正植物や動物の遺伝子が人の消化器系統を抜けて、研究できていない健康へのリスクを生み出す能力についての問題もとり上げた。今回の訴訟は、5月24日から26日までの間に聴聞会が行なわれる予定になっている。それは、弁護士ウィンスタンリー、スミス、カリナンによって補佐されて、提訴者のジョン・バトラーによって申し立てが行なわれるだろう。モンサントとディディザ農業大臣の他に、被告には、南アフリカ遺伝子資源登録局、遺伝子組み替え有機体(GMO)理事会、ストーンヴィル遺伝系統種種子会社、を含んでいる。バイオウオッチは、何が秘密であるかを決めるのは、登録局だけの仕事ではないと主張している。政府高官達は、この段階でディディザ農業大臣がこの問題に引き入れられる理由がないと主張したけれども、バイオウオッチは、同大臣は、市民に情報を提供することに失敗した省の責任者であると、反論している。

 モンサント、ストーンヴィル、登録局は、バイオウォッチによって請求された情報の一部は「秘密で」、明らかにできないと、主張した。しかし、バイオウォッチは、何が秘密であるかを決定するのは、登録局だけの仕事ではないと主張している。彼等は、人々には、環境に影響する情報にアクセスする権利があると主張している、そして高等裁判所は、この情報が「真に秘密である」であるかどうかを独自で裁定すべきである。バイオウオッチによると、GMフィールドトライアルライセンスについての情報を求める最初の公式な要請は、2000年7月になされた。登録局は、2004年に120のGM許可のリストを提供したけれども、他のいくつかの情報の要求は不当に処理されたり、また答えがないままであった。バイオウオッチはこう言っている。南アフリカのGM法は、人の健康と環境に対する「リスクへの適正で、十分なアセスメント」がない限り、遺伝子修正作物はリリースできないと特定している。

参考資料
Independent Online News. IOL
Show us 'secret' GM data - watchdog group
May 05 2004 at 02:46AM
This article was originally published on page 5 of The Mercury on May
05, 2004

Author:事務局 : 2004年05月06日 10:38