« ■vCJD(人型狂牛病)検出が可能な血液テストの実現が近くなっている | メイン | ■米国市場でのGM薬剤作物製品の危険な実状 »

2004年05月29日

■欧州委員会が遂にGM食品禁止の終了を決定する

■欧州委員会が遂にGM食品禁止の終了を決定する

 Bt11スイートコーンカンズメがGM商品のラベルを付けて売られる
遺伝子組み替え食品の6年間のモラトリアムが欧州委員会によって止められた。委員達は、Bt-11スイートコーンを人間の消費のため売るスイスが本拠のSyngenta社の要求が支持された。EU諸政府が、この禁止を止めるかどうか合意に達することに失敗した後に、この決定はEU委員会に降りかかった。反GM運動家達はこう述べている:この決定には科学的なバックがほとんどなく、ヨーロッパの人々の間にも支持がない。このモラトリアムが中止される前に、エイドリアン・ベッブ、地球の友ヨーロッパの反GM運動家、は、こう述べている:「この遺伝子修正スイートコーンにはヨーロッパ全体での政治的な合意が全くない。科学者達はその安全性に合意できず、一般大衆もそれを望んでいない。もしEU委員会が、これを人々の口に無理強いするのを決めるならば、EU委員会は、GM食物への一般大衆の信頼がいっそう深く沈むこと、を、予期するしかないのだ。」

 支援者達
 EU執行部はモラトリアムを終わらせる事をずっと迫ていて、厳しい新しい追跡可能性とラベル付けの規則があれば保護を消費者に提供できるとのべていた。先月、フランス、ポルトガル、オーストリア、リュクサンブール、ギリシャ、およびデンマークは、禁止を止める事に反対し続けていた。スペイン、ベルギー、およびドイツは保留をした。他方、イタリア 英国、オランダ、アイルランド、スウェーデン、およびフィンランドは、承認の投票をした。デイビッドバーン、食物安全担当EU委員は、その時彼の支持を表明した。彼はこう言った。「私は、いったんこれらの食物が認可されたら、それらが市場にでる事ができると、想像している。そして、私はこういった状況の下では、メンバー諸国は欧州連合の法律を尊重する事を期待します。」

 懐疑的な消費者達
 今回の決定は、10年間25のEU全ての国で有効である。この裁決は、会社が、GMスイートコーンをラベルを付けてカンズメで売ることを可能にするけれども、その作物を栽培する事は依然として違法である。Syngenta社のBt-11は、承認を待っていた約30のそのような商品の1番目である。欧州委員会は1998年に最終の遺伝子組み替え有機体を販売用に承認した。米国は、国際貿易組織を通じて欧州連合が遺伝子組み替え作物と食物販売を嫌がる事に一貫して挑んできた。環境保護運動家は、米国のその圧力がEU委員会の手を強制したと言っている。BBCヨーロッパ通信員、ティム・フランクス、はこう言っている。メーカー達が、それらの商品を売る権利を勝ち取る事はできるかもしれないけれでも、懐疑的なヨーロッパ消費者を納得させるのは、またまったく別の戦いである。

参考資料
BBC NEWS | World | Europe | European Union lifts GM food ban
European Union lifts GM food ban

SEE ALSO:
GM maize growing 'needs review' 11 May 04 | Science/Nature
GM wheat 'delayed, not abandoned' 11 May 04 | Science/Nature
Bayer deals blow to UK GM crops 31 Mar 04 | Science/Nature
GM crops to be expanded 29 Mar 04 | Science/Nature
Monsanto retreats from Europe 16 Oct 03 | Business
GM crops: What the science says 09 Mar 04 | Science/Nature

Author:事務局 : 2004年05月29日 10:52