« ■EUのGM表示法の抜け穴をついた米国GM飼料牛からの牛乳阻止運動 | メイン | ■バイヤー社も、モンサントに続きオーストラリアでのGMカノーラ実験栽培から撤退する »

2004年06月08日

■ロシアでもGM新表示法が六月から実施される

■ロシアでもGM新表示法が六月から実施される

 モスクワ(CNSNews.com)ロシアは、大衆とメディアでの討論の只中で、遺伝子組み替え(GM)食物のより厳しいラベル表示付けコントロールを、反米の風が立つ中で、導入した。環境保護活動家達は、主要グループのグリーンピースロシアを含み、米国の肥満問題がGM食物の結果であると主張している。主導的なロシアのニュースウェブサイト、Utro.ruは、GM食物が、米国社会を「フランケンシュタイン農場」に変えてしまった、と最近評している。米国は遺伝子組み替え食品の世界の主要な生産者である。一方、それらの使用への反対はヨーロッパの諸国が先頭に立ってきた。1年前、ブッシュ大統領は 演説のなかでGMテクノロジーを安全で、効果的であるとのべて、その輸入を塞いでいるヨーロッパの諸政府は、「根拠がない、非科学的な恐怖」に基ずいて活動している、と、言った。植物の遺伝子構成を修正することは、速い成長、よい味、害虫や干ばつへの抵抗を結果として生じさせうる。しかし、反対者達は可能な安全のリスクについて心配している。

 多くの政府は、もっと多くの事が分かるまで、GM食物にラベルを貼るのを生産者に要求して、消費者が自分自身の選択をすることができる保証をしようとしている。6月1日に発効したロシアの新しい規則のもとでは、GM素材を0.9パーセント以上含んでいる食物は、GMとしてラベルを付けなければならない。それ以前は5パーセントの枠でGM反対者達に高すぎると非難されていた。去年の秋に、ロシアの科学者のグループが、人への健康効果を決定するためには、もっと多くの時間と研究が必要であると主張して、モラトリアムをGM食物生産に課すことをウラジミル・ プチン大統領に具申した。モスクワの有力な市長、ユーリー・ルズコフ、は、また、GM食物のラベル付け規則を厳しくするように要求した。こんどの新しい規則は欧州連合により実施されている規制と一列に並んでいるものである。それは、消費者がどの食品が遺伝子組み替え成分を0.9パーセント以上含んでいるかどうか分かるようにしなければならないと規定している。

 ロシアの消費者権利グループは、会社が今度の法律に従っていることを確実にするために政府が十分な事をしていないと、言っている。消費者権利グループは、現在の罰金(3ドルから60ドル)は、法に従う事を保証しそうにはないと主張している。グリーンピースロシアは、新しい規則は米国から輸入された食料品にあてはまらないことについても不満をのべている。GM添加物は、去年の4月にグリーンピースにより委託された研究の結果によると、モスクワの店舗で無作為に選ばれた食料雑貨品のほとんど半分に見つけられている。

 環境保護グループは、より多くの会社は消費者に知らせずにGM食物を使っていた、と、主張した。グリーンピースのためにロシア細胞学科学アカデミーによって実施された研究では、GM成分を含んでいる製品の割合が、2002年11月に同様な研究が実施されて以来、20パーセント増大している事が分かった。テストされた39の製品中で、16は、遺伝子組み替え大豆または植物たんぱく質を含んでいるのが発見された。その16のうちの1つだけが、ラベルを正確に貼られていた。

 グリーンピースキャンペーンディレクター、イワン・ブロコヴはこう言った。「GM食物は、私達がそれらが有害であるかどうかを言うことができるほどには、出て長くはない。だが消費者は自分がGM食物を使いたいかどうかの選択ができなければならない。消費者が選択できる明確ななラベル表示があるべきである。」グリーンピースは、テストのための製品のサンプルはランダムにジャーナリストのグループによって選ばれた、といった。しかし、大手の食品会社は、グリーンピースを自己宣伝であると非難し、その研究が競争相手から出資されていると主張した。

参考資料
Crosswalk.com - Russia Tightens Up GM Food Labeling
Russia Tightens Up GM Food Labeling
Sergei Blagov
Correspondent

Copyright 2004, Crosswalk.com. All rights reserved. Terms of Use.
A proud member of the Salem Web Network, a division of Salem
Communications Corporation

Author:事務局 : 2004年06月08日 11:07