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2004年06月09日

■英国での人型狂牛病監視体制の深刻な失敗

■英国での人型狂牛病監視体制の深刻な失敗
  狂牛病危険牛が食品流通に流れ込んでいる

 食物安全の監視団体は、狂牛病人間型から消費者を守る為の狂牛病対策の「深刻な失敗」に対し緊急の調査に乗り出した。狂牛病に罹っている危険が非常に高い検査されるべき約200頭の牛肉がチェックなしで食物流通に流れこんでしまっている。16ヶ月以上に及んでなされたこの間違いは、「最小のリスク」を提すると、「食物標準エージェンシー(FSA)」によって言われているが、これらの失敗は、政府が、他のBSEコントロール策を緩和させるかどうかを考慮している最中に起きたので、政府を困惑させている。BSEの危機は17年以上続いてきていて、監視策の失敗の歴史がずっと存在してきた。1996年に狂牛病と若い人々の死の間の最初のリンクが分かって以来、対応制度がずっと厳しくはなってきている。FSAの会長、ジョン・クレブス卿、によって、「受容不可能である」と言われた、これらの失敗は、FSAの一部である、家畜の屠殺を監視することに責任がある「食肉衛生サービス部」に及ぶものである。

 30ヶ月歳以下の牛だけが食品になるのを許されている。その理由は狂牛病の兆候を示すほとんどの牛は、それ以上の年月が経った牛だからである。最後の30ヶ月未満のケースは8年前であった。しかし、いわゆる「犠牲牛」、即ち24ヶ月またはそれ以上で損傷または病気で処分された牛、は、食用に使われる前にはBSEテストされなければならない。これは、EU規制法の下で2001年に導入された対策である。この規制ネットを抜けている該当の牛が一部でているのである。もっとも「犠牲牛」でさらにテストされた2800頭は、この病気の兆候を示してはいない。FSAは、昨年、30ヶ月以上の牛が、もし厳格なテストを通過すれば、食物流通に入るのを許されてもよいだろうと勧めたけれども、諸大臣は、FSAに、どのような決定もそれを出す前に、さらなるリスク査定を実施するように要求してきていた。

 FSAのスポークスマンはこう述べている:「明らかに、現在のテストシステムには信頼を生まない重大な失敗が存在してきたし、正さなければならない。」別のステートメントにおいて、ジョン卿はこう言った:「このリスクは最小ではあるが、私は、これらの明白な失敗は容認不可能であると考える。私達は、もしBSEのリスクを効果的に監督するのであれば、すべての対策が、食物安全も監視も、適切に実施されている事を確信する必要がある。」彼は、この調査についてのリポートを公表することを約束した。「消費者協会」の主要政策担当者の スー・デービス、はこう述べている:「私達は、そのように多くの牛が、テストされずに、そのテストが主に調査目的であるにしても、食物流通に許されてきているのを非常に心配している。もしこの監視規則が止められれば、30ヶ月以上の牛をテストする責任が与えられるのはまさしくこれらの同じ団体である。その規則の中止が時期尚早であることは、いまや明らかである。」
The Guardian Weekly 20-4-0611, page 8

参考資料
UK News / Cattle at risk of BSE find way into food chain
The Guardian 2004/06/09
James Meikle

Author:事務局 : 2004年06月09日 11:10