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2004年07月01日

■EU諸国農業大臣の票決不成功が続く

■EU諸国農業大臣の票決不成功が続く
 モンサントのGMトウモロコシEU委員会によって認可されず

 モンサントのGMトウモロコシEU委員会によって認可されず
 2004年6月28日:EU各国環境大臣達は、今日、米国会社モンサントによって生産された遺伝子組み替えトウモロコシNK 603の輸入認可を求める欧州委員会の提案に関する合意に達することができなかった。8国の EU大臣(オーストリア、キプロス、デンマーク、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、ラトビア、リトアニア、リュクサンブール)はその提案に反対の投票をし、そして3か国(ドイツ、スペイン、スロベニア)は、棄権をし、11の国(ベルギー、チェコ共和国、エストニア、フィンランド、アイルランド、オランダ、ポルトガル、スロバキア、スウェーデン、英国)は賛成の投票をした。ポーランドとマルタははっきりしないままだった。

 地球の友ヨーロッパのGMキャンペーンコーディネーター、ガート・リッツセマはこう言った:「 これは、欧州委員会が遺伝子組み替え有機体を承認する事をメンバー国に納得させる事に失敗した連続6回目にあたる。EU委員会は、公衆衛生へのどのような悪いインパクトにでも完全な安全アセスメントがあると、知らせたがっている。彼らが達成しているものはその反対である。GM主題ではヨーロッパの各国当局は深く分裂していていることが益々明確になってきている。」

 地球の友は、先週、モンサントのGMトウモロコシを不合格にするようヨーロッパの各国の環境大臣に勧めた:その理由は人と動物の健康への短期影響の分析しかなかったからである。次世代と敏感な消費者の健康への長期影響の分析はずっと存在していない。これは、EU規制法178/2002の条令14に違反している。アレルゲン性については不十分な分析しかない。EFSAが、アレルギーテスト[1] に使われる方法の適正について、いくつかのメンバー国によって出された合法な懸念を退けたのは、受け入れ難い事である。

 EU農業大臣による次の投票はトウモロコシNK 603に関するものである。NK 603トウモロコシ輸入のためのモンサントの申請は、2つの部分からなっている。今日の票決は動物飼料のための輸入に関するものであった。各国農業大臣は、NK 603の食用使用に関しては3ヶ月以内に投票する。もし農業大臣が合意できなければ、メンバー諸国のサポートなしで、NK 603トウモロコシの輸入を許すかどうかを決めるのは、EU委員会の責任になる。

参考資料
http://www.foe.co.uk/resource/press_releases
Monsanto GM Maize Not Authorised by EU Commission
28 June 2004

Friends of the Earth
26-28 Underwood St.
LONDON
N1 7JQ

Author:事務局 : 2004年07月01日 11:28