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2004年07月12日

■鳥インフルエンザの素性:

■鳥インフルエンザの素性:
  超適応性を持つZゲノタイプは中国から始まった
 終焉していなかった感染:
  中国、タイ、ヴェトナムで再発が報告されている

超適応(スーパーフィット)鳥インフルエンザは中国から進化した
 2004年の早期に東アジアの鳥を破滅させて、23人の人間を殺した鳥インフルエンザ、は、中国の南部で進化したスーパー・フィット突然変異体であった事を、科学者達が、明らかにしている。科学者達によれば、それは過去2年間でアヒルと鶏に出現したものである。H5N1インフルエンザウイルスの来歴を追跡した中国の科学者達は、そのウイルスはまだ進化していて、人間に深刻な疫病を発生させるかもしれない、と警告している。彼らはまた、東アジアでそれを根絶させることは、今では不可能であるかもしれない、という、危惧を持っている。

 鳥インフルエンザは2004年に8つの国の鳥に到達した。すべての勃発した所では、数百万羽の鳥が抹殺された後に、2004の春には終了したと宣言された。しかし、7月6日に、中国は同じインフルエンザの新しい勃発を確認した。それは、また、タイとベトナムでも再発生してる。そのウイルスは、1997年に香港で人間を殺した最初の鳥インフルエンザであるH5N1インフルエンザと密接に関連している。中国、広東のシャントウ大学と香港大学のチームはこう報告している。2000年以来、中国南部では遺伝子的に類似したウイルスが、通常のホストのアヒルだけでなく、鶏をずっと汚染させてきていて、さらに増大してきている。

 しかし2002年以来、これらのウイルスの1つのファミリー、それをこの研究班はゲノタイプZとよんでいるもの、が、他の全てのウイルスに取って代わってしまったが、それは、大量の選択的利点を所有していることを、示唆している。その変異体は、その有利さに鶏へのより大きな適応性がある事を示している。それらの結果は、2004の勃発は中国から起こり、鶏間のインフルエンザの拡大する伝播に続いて、ウイルスの発展に起因していたという、早期に提起された意見を、支持している。

 ブタからかまたは人間からか
 遺伝子のデータはそのウイルスがまだその新しいホストに適応していることを、示している。この事は、それが新しい菌株を生み出していく事を意味している。Z遺伝子型はこれまでは人を感染させるのに困難を持っていたけれども、それが感染できた場合は、致命的である。もしそれが、人への感染を容易にできるようになれば、それは深刻な人間の疫病をひきおこすかも知れない。同じ機関(複数)にいる科学者達による関連した研究は、そのウイルスが、過去4年間で哺乳動物を感染させることが着実にうまくなってきていることを示している。だがこれが鶏への適応の副産物であるのか、あるいは、それが、ブタか人への時折の感染の結果であるのかどうかは分らない。このチームは、そのウイルスが野生の鳥によってひょっとして(might)広められたのかも知れない事を示唆している。しかし、彼等の研究は、野生の種からのH5N1インフルエンザのサンプルが、鳥類の肉からのほとんどのサンプルとは遺伝子的に別個のグループを形成していることを、示している。Z遺伝子型が、野生の鳥に着実に棲み付いている事を示す証拠はまだ存在していない。[参照専門誌 Nature (vol 430, p 209)]
 Debora MacKenzie

参考資料
New Scientist
The World's No.1 Science & Technology News Service
Super-fit bird flu evolved in China
07 July 04
NewScientist.com news service

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Author:事務局 : 2004年07月12日 11:41