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2004年07月12日

■鳥インフルエンザの再勃発が起きている

■鳥インフルエンザの再勃発が起きている
 東アジア、中国、タイでの現状と対応状況~国際獣疫局(International Society for Infectious Diseases)が受けた最新報告より

 東アジア、中国、タイの鳥インフルエンザ
 中国は、2004年7月7日火曜日に、鳥インフルエンザの新しい勃発を報告し、タイは、疑われているケースがあると言った;これは、保険関連のエキスパート達が恐れている人への伝染性が高い疫病の復活の兆候である。中国が、四ヶ月前にこの疫病を駆除したと宣告して以来、これは鳥の病気の中国の最初のリポートであった。アンホイの南東部州の農場でのテストは、鶏が鳥インフルエンザで死んだという事を確認したと、中国国営テレビが報告した。

 タイでは、当局が、アユタヤの中心的な州の農場で新しい鳥インフルエンザの勃発があったのではないかと疑っていると言った。その農場で数千匹の鶏が死んだ。鳥インフルエンザはまた、最近ベトナムの農場でも確認されている。最新のケースは家禽にだけ感染したけれども、保健関連のエキスパート達は、鳥インフルエンザが変異を経て、人から人に伝染することを恐れている。2004年の早期の頂点では、この病気はアジア全体で鶏を破滅させた。それはまた、ベトナムとタイでは鳥から人に広がり、24人を死なせた。この地域での広がりを停止させるために、約1億匹の鶏が処分で殺された。中国は、900万羽の鶏と他の家禽を殺した後に、2004年3月に、この病気を打破したと宣告した。しかし、中国は、この病気がより暖かな天候によって戻ってくるかもしれないと、警告していた。北京の世界保健機構のロイ・ワイダは、「それが戻ってきても驚くことではない。それは環境に長い間留まっているのだ。」

 中国中央テレビは、チャオフー市の農場が隔離処置された、と述べた。そのリポートはこう述べている:当局が汚染された農場の3キロメートル内のすべての家禽を殺し、5キロメートル内の家禽に予防接種をした。報告では、この勃発はコントロール下にあると伝えた。ワイダはこう言った。「私は、数ヶ月前に中国がつんだ経験があったので、それによく備えられた、と思っている。」香港では、中国本土との境界コントロールを維持しているが、香港政府は、アンホイ州からの生きている鳥と鳥肉の輸入を差し止めている、と、述べた。

 ワイダは、国連の機関が、アジアの他のケースだけでなく中国の勃発を監視していると、言った。タイ政府が2004年5月14日に、タイにこの疫病がなくなった事に殆ど確信があると宣言して以来、今度のタイのケースは、もし確認されれば、二回目の勃発である。副農業大臣、Newin Chidchobはこう述べている:「私は、アユタヤ州で鳥インフルエンザのケースがでている疑いの報告を受け取った。研究所でのテスト結果が次の2日内に確認されるだろう。」

 2004年5月後期のチェンマイ州での勃発がまた警戒を引き起こしている。アユタヤの農場の鶏が約2週前に死に始めたと、農場のオーナー、Veera Sripramong、が述べた。政府役員は、彼に、彼の43, 000羽の鶏のすべてを殺すように命じた。Veeraはこう言った。「しかし、私は十分な人力を持っていない、だから、私は自分にできることをするつもりだ」。彼は、過去2週で、約7000匹の鶏が死んでいったと言った。ベトナムは、先週(2004年7月第一週)、メコンデルタでの新しい勃発の後を追って、緊急事態指令を発令して、大きな鳥インフルエンザ伝染病を防止するように地方自治体を督促した。
[Byline: Stephanie Hoo] Pablo Nart 

 東中国で新しい鳥インフルエンザのケースが確認される
 国家鳥インフルエンザ参照研究所は、2004年7月6日火曜日に、東中国のアンホイ州での鶏の最新の死が鳥インフルエンザウイルスの致死性が高いH5N1の菌株によって引き起こされた、と、確認した。このケースは、東アンホイ州、チャオフー市、Juchao地区の鶏農場で起こった。農業省の役員は、同省が2004年7月3日に鶏が死ぬリポートを受け取り、その病気の防止とコントロールの関連作業を指導するために、エキスパートの一団を被害地にすぐ派遣した、と、言った。農業省の関係筋は、地方自治体が屠殺処分の必要な手段を取り、汚染拡大を防止するため隔離措置をとり、また当局にサンプルを送付してきた、と、言った。

 地方自治体は、中国ラウォン動物疫病防止法に従って、死亡のリポートを受けて、その地域も隔離した。地方の健康局は、鶏農場の3キロ半径内のすべての家禽を殺し、被害地の5キロ半径内のすべての家禽に予防接種をした。農業省のエキスパート達はこう述べている:その農場は別の環境で、広いチャオフ湖に近い斜面に位置していて、すべての雛は、前に鳥インフルエンザが報告されたことがなかった地元の市場から買われた。エキスパート達は、このウイルスが渡り鳥、または野生の水鳥によって広められたのかもしれない、と、予想している。

 同省は、今度のケースを、国連食糧農業機関(FAO)、世界保健機構(WHO)、香港、マカオ、台湾の関係役所、に通知した。同省は、南中国の広西チワン自治地域のアヒル農場で、2004年1月27日に鳥インフルエンザのH5N1菌株の最初の伝染を確認した。2004年3月16日に、政府関係機関は、チベットのラサと広西の首都ナンニンの最後の2つの伝染地の隔離策を解いた。その期間中に、鳥インフルエンザの全部で49のケースが確認されて、コントロールされた。これまでに、人への感染は報告されていない。

 明らかに東アジアの鳥インフルエンザに関連する現在の問題はまだ終わっていない。ベトナム、カンボジア、さらに、中国が新しい勃発を報告している。タイとインドネシアでは上昇してい報告がある。伝染病が、動物人口の低レベルでのくすぶっている火種になっている時には、新しい家畜の群れや集まりが新しい火になっていき、疫病が拡大していくのは、確かに起きうることである。だから、極めて重要な事は、病気があきらかにもれ出たと見られたら、この病気を根絶し、非常に活発な監視体制を十分な時期をかけて実施することである。これが、少しの離れた鳥農場に向けられた典型的な掃討作戦で収束できることを望みたいものだ。しかし、数日内でそのように多くの違った国での新しい勃発は、この非常に病原性の強いインフルエンザウイルスを東アジアの家禽から本当に除去する苦闘のさらなるラウンドを示いているのかもしれない。

[Byline: Stephanie Hoo] Pablo Nart 

参考資料
(International Society for Infectious Diseases)
AVIAN INFLUENZA - EASTERN ASIA (85): CHINA, THAILAND
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A ProMED-mail post

ProMED-mail is a program of the
International Society for Infectious Diseases
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国際獣疫局が受けた情報の概要:
New bird flu case confirmed in east China
[2] East China
Date: 6 Jul 2004
From: Yang Li
Source: Xinhuanet [edited]
07/06/content_1578315.htm>

[3] Thailand, OIE report
Date: Wed 7 Jul 2004
From: ProMED-mail
Source: OIE Update On Avian Influenza In Animals In Asia
(Type H5) [edited]
up%20Report%20No19.pdf>
Thailand follow-up report No. 19

[4] China, OIE report
Date: Wed 7 Jul 2004
From: ProMED-mail
Source: OIE Disease Alert [edited]

Highly pathogenic avian influenza (virus type H5N1) in the
People's Republic of China

Author:事務局 : 2004年07月12日 11:43