« ■AquaGene社の開発計画 | メイン | ■タイでパパイヤ種子GM汚染で抗議行動が起きる »

2004年08月14日

■パキスタンは米開発Bt綿の商業用栽培を許可せず

■パキスタンは米開発Bt綿の商業用栽培を許可せず
 研究者は国内の遺伝子技術を利用:綿品種開発へ

ISLAMABAD発8月7日:パキスタンはBt綿、遺伝子変更種、の商業用栽培を許可しない。その品種は、綿作物のアメリカワタノミムシ病に対する抵抗のため合衆国で開発された品種である。食物農業家畜省(Minfal)の情報元は、ドーン社にこう述べている:その代わり、同省は、パキスタン国内の研究組織において、Bt綿の開発を奨励することが決められている。ファイサラバード、生物工学国立研究所と遺伝子工学(NIBGE)、ムルタンのCCRI、およびラホールのCEMBは、既に、様々な疫病を撃退させる為、綿の品種を、遺伝子工学を通じて開発する事に従事している。NIBGEは、特に、その方向でかなりの進歩をしたといわれている。

 Bt綿の生産は、多くの国、特に米国、オーストラリア、および中国、で、拡大している。その提唱者達は、農夫が、より少ないインプット、即ち、殺虫剤、を適用して、エーカーあたりでより高い見返りを得ると主張している。しかし、この主張は、アーカンソー大学の研究者のような調査によっては、立証されていない。彼らは、最近、Bt綿で植え付けられた土地のユニットからの純利益が、従来の綿で植え付けられた土地のユニットよりも、少ない事を発見している。

 英国の農漁食糧省は、さらに進んで、昨年、多国籍企業のGM綿の承認に反対する強い表現の助言を出した。抗生物質ストレプトマイシンとスペクチノマイシンに抵抗を提供する遺伝子「aad」が、昆虫保護と除草剤耐性GM綿に存在している、と、同省は述べた。同様に、中国の「南京環境科学研究所」、は、2003年6月に研究を発表した。それはGM綿が環境とエコロジーのために「危険であること」を示した。

 パキスタンでも、綿葉縮みウイルス(CLCV)を最近出現さしたブレワララ菌種は、ある栽培者によって輸入されたBt綿の不法栽培のせいとされている、情報元が述べている。米国、中国、オーストラリアなどのような外国で開発されたすべてのBt綿の品種は、パキスタンのエコロジーのCLCVに強く影響され易いと、科学分析によって明らかにされてきた。これらの品種の導入、または農夫の畑地でする同じ品種のテストでさえも、パキスタンの綿への大きい脅威であるCLCV菌の増加を結果として生じさせるかもしれない、と、科学者によって理解されている。

 CLCVの新しく出現している特徴を考慮して、これらの科学者は、昨年パンジャブでこの問題をまさに最小にするため絞った菌種をリストに挙げた。これにもかかわらず、何人かの農夫は農業省の指導に従わず、禁止された品種を、CLCVの「ブレワラの菌種」と今呼ばれているものの厳しい攻撃を受けることになってしまった。この菌腫は前にパキスタンでは存在が知られていなかったものだ。

 外国で開発されたBt綿種の輸入をしない決定は、いったんこのタイプの種子がパキスタンに入ったら、栽培者がそれを自分達のフィールドで植えるのを防止することが不可能になり、従ってさらに問題を悪化させるという危惧から、なされた、と、情報元は説明している。パキスタンでのこの殺虫剤使用についての別の問題は、その無任意性である:それは実際に必要な時や場合、また害虫攻撃の性質に特有な品質に応じて、入手が可能ではない。食物農業家畜省が、これに関連して、連邦植物保護省に、適正な、そしてやがては、綿作物の成長と開発の全期間にわたってすべての害虫に固有な殺虫剤の入手可能性を、確実にするように、指導した。

 この間、食物農業家畜省は、殺虫剤の粗悪品の脅威と戦う計画を考案した。これらは厖大な損失を農夫へ引き起こす。農民達が規定された限界より大量の使用を強制されて、アクティブ成分の希釈によって害虫に免疫を作り出させる事になっていく。これに関連して、情報元は、農薬会社に対してそのアウトレットのネットワークを開発するように奨励する事が決められた、と、述べた。

参考資料
The DAWN Group of Newspapers, 2004
DAWN - Business; 08 August, 2004
Researchers employ genetic engineering: Cotton varieties
By Muhammad Ilyas

Author:事務局 : 2004年08月14日 10:31