« ■西オーストラリア州政府が20万へクタールの遺伝子操作綿の栽培計画 | メイン | ■タイの首相が遺伝子操作作物栽培禁止を解く決定を出す »

2004年08月20日

■EUコミッションがGMコーンを認可する

■EUコミッションがGMコーンを認可する
  その背景と実状/シンジェンタとモンサントの軋轢

 スイスのSyngenta社、世界最大の農薬企業、は、欧州連合全体でその遺伝子組み替えトウモロコシ販売の承認を勝ち取った。欧州委員会は、遺伝子組み替え有機体(GMOs)の新しいタイプへの包括的な禁止を止める事を水曜日に合意した。この決定により、Syngentaが、害虫に抵抗するために遺伝子修正されたBt11トウモロコシとして知られているものをカンズメでマーケティングをはじめる道がついた。それは、ヨーロッパのスーパーマーケットの棚に出る多くの新しいGMOsの1番目になるかもしれない。遺伝子修正された有機体の数十の承認申請が出ている。

 環境保護グループは、人の消費にだけに宛てられるBt11トウモロコシの承認に反対してきた。それは植えつけられないだろう。緑派のグループは、それは環境汚染をもたらすかもしれないと言うものである。EU健康と消費者保護委員、デイビッド・バーン、は、こう述べている:「GMトウモロコシは、世界で最も厳格な前マーケティングアセスメントに従わせられてきた。 それはどのような従来のトウモロコシと同様に安全であると科学的に評定された。従って、食物安全性は問題にはならず、それは消費者選択の問題である。」

 大衆の不安
 今回のEUの裁定はBt-11トウモロコシ使用についての5年以上の不確実性を終わらせる事になる。この期間中に大衆の怖れを鎮めるためEUは食物安全と環境保護の立法を組み合わせてたものを課して来た。マーカス・ペイア、Syngentaのスポークスマン、は、swissinfoにこう述べてた:「それはより大きい状況の一部である。 少なくとも、法規制上と政治レベルでの進歩である。主要な決定的な問題は、どのように市場、すなわち消費者が行動し反応するかである。そしてそれはずっと長いプロセスである。」

 調査によると、多くのヨーロッパ人、スイス人を含み、は、そのような作物のインパクトについては深い懐疑心を持ち続けている。農業でのそれらの広範囲な使用は、環境に変化を起こし、人の健康に脅威を起こしうると怖れている。結果として、ヨーロッパの各政府はGMOの導入に事実上のモラトリアムをサポートしてきた。ヨーロッパの農業担当大臣達は、今年早く、Bt-11についてどうするかの合意に達することに失敗した。この問題は、執行委員会にわたされた。その執行委員会は、、EUの25のメンバー国全体でGMO使用を認可する権威を持っている。

 豊作のでる作物ではない
 エキスパートたちは、今度のBt-11の裁定は、実質的というより象徴的なものであると言う。主な理由はそれがスーパーマーケットに出る時には、この遺伝子修正トウモロコシがGMOとしてラベルを付けてはっきりと分類されるからである。今度の動きはSyngentaのグローバルな販売への財政的なインパクトはほとんど無いと主張している、ペイヤー氏は、こう述べている:「確かにそれは識別できるからだ。私達は、Bt11トウモロコシは言うまでもなく、世界中のGMOからは販売額のほんの3パーセントしか生んでいない。従って全体としては、このビジネスは私達にとってはかなり小さいものである。」

 トウモロコシ戦争□
 それにもかかわらず、バーゼルが本拠のSyngentaにとっては、今回の承認は新しい市場のドアを開き、アメリカのモンサントを含むその競争相手にプレッシャーを増大させるものである。モンサントは、その遺伝子組み替えトウモロコシの増大した販売のおかげで、短期成長をさらに強化する予定であると言った。モンサント社のそのバイオテクトウモロコシ製品への依存は、先週世界初のGM小麦を導入する計画を棚上げすると発表して以来、増大している。この両社は、現在、北米の遺伝子組み替えトウモロコシ生産に関係する農業テクノロジーの使用に関して揉め事を起こしている。

 モンサントは特許侵害でSyngentaを告発している、また、このスイス企業が、広く使われている殺虫剤に耐性があるグリホサート剤耐性植物を栽培する技術を使用するのを妨害しようとしている。このテクノロジーは、それらの作物を損わずに農民が雑草に対してトウモロコシ畑に農薬散布することを可能にするものである。この紛争は、GMOのためますます競合する世界市場で最近おきている事である。2000年にSyngentaがNovartisとAstrazenecaの農薬部門の合併を通じて、作られた。同社は、現在種子と害虫コントロールテクノロジーの世界での主要な供給業者のうちの1つである。

参考資料
swissinfo, Jacob Greber in Zurich
Copyright swissinfo SRI

Author:事務局 : 2004年08月20日 10:45