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2004年08月07日

■科学者達の深刻な実例からの警告:

■科学者達の深刻な実例からの警告:
  潜行する狂牛病が輸血供給を感染させ疫病になっていくかもしれない

 新しい研究が、BSEの人型、即ち狂牛病を濾過するのに利用されている技術は以前に考えられているよりずっと効果的ではないということを明らかにした。このため、英国の輸血サービスは危機に直面している。この事は以下の事を意味する。この病気が最高潮になった1980年代にBSEに感染した食物を食べたかもしれない人々から毎年血を受けている人々は狂牛病感染の危険がある。毎年、英国では約300万ユニットの血液が献血されて、使われている。他の国から血液を買う事は高価につくだろう。しかし、イギリスとウェールズで計画を実行している「全国血液サービス(NBS)」は、深刻な問題に直面している。なぜなら、血液がvCJD、即ちBSE人型に感染しているかどうかを示すテストがないからである。

 英国ではこの病気のためこれまでに147人だけしか死んでいないけれども、1人の人が輸血から狂牛病に罹ったという最近の新事実は、狂牛病が広がるかもしれないことを示す。以前には、英国の約1/3に限定されている、特定の遺伝子構成、または遺伝子型を持つ人々だけが、狂牛病になっていた。しかし、死んだ人の遺伝子型は、人口の約半分の人達にもある事が発見されている。今や、科学者達は、誰でも危険を抱えてるかもしれないと、信じている。ジェームズ・アイアンサイド教授は、エジンバラの全国CJD監視ユニットに所属しているが、今度の輸血の発見事項は、英国でのvCJD患者の未来予測に主要な意味を持っている、と、述べている。

 彼は付言した:「 新しい疫病になっていくかもしれないことは絶対に可能である。私は人に恐怖を売り込もうとしているわけだはない。だが明確に、この問題が終わりかかっているという考えはまったく当をえていない。」医学専門誌、ランセット、に、今日発表された論文は、動脈破裂で死んだ無名の人が「異型クロイツフェルト-ヤコブ病」(vCJD)、BSEの人型、を培養しているのを見つけた状況を述べている。5年前に、この患者は、ただ「年配の人」と記載されているが、vCJDを後になって発症させた人から輸血を受けていた。

 メリーランド大学のチームによる別の論文はこう述べている:vCJD の感染リスクを減らすために、白血球を除去する事は、1999年11月以来英国で使われている方法であるが、以前に信じられているほど有効ではない。複数のテストでは、それは感染リスクを40パーセント減らすだけである事が分かった。NBSは、この研究の意味合いを批評できないと言った。アイアンサイド教授はこう述べた。その年配の患者は vCJDでは死なかったことは意義深い事で、その感染は決して死後解剖なしでは検出されなかったであろう。しかし、もしその患者が献血していたらなら、この病気は容易に伝染していただろう、と、彼は警告している。

 そのような「症状がない」キャリアによって、血液供給にvCJD が伝達される可能性は、科学者達をずっと悩ましてきたことである。彼等は、血液からのリスクは理論的ではあるが、そのリスクはまた深刻である、と、助言していた。vCJD感染の恐怖があるので、NBSは、1997年に26のイギリスの血液供給サイトか 血漿製品を、リコールさせた。vCJDの発病は2000年にピークに達した。その年28人の死が報告された。それ以来、発病傾向は一般に下降しているが、2002年は17件で去年は18件である。

参考資料
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Epidemic of vCJD may be on the way, scientists warn
By Charles Arthur, Technology Editor
2004 Independent Digital (UK) Ltd
06 August 2004

Author:事務局 : 2004年08月07日 10:28