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2004年09月01日

■タイ政府がGM承認の決定を覆す発表をする

■タイ政府がGM承認の決定を覆す発表をする

 BANGKOK発8月31日(ロイター)
 タイの内閣は、遺伝子組み替え有機体(GMO)を使って作物を植える3年間の禁止を続ける事を決めた。これはThaksin Shinawatra総理大臣が主催したパネルの決定を覆すものである。その代わりに、タイの内閣は、国家機関、すべてのタイの大学のバイオテク講師からGM作物の賛否をきく、パネルを設立する事を決定した、と、科学大臣、コーン・ダバランシが記者達に述べた。コーンは毎週の閣議の後にこう言った。「私達は、すべての大学からの学者の述べる事を3つのオプションについて聞きます。?GMOをタイで自由に促進する事 ?GMと非GM作物の共同存在を許す事 ?またはGMOを完全に禁止する事。」この火曜日の決定は、非GMO植物に並行して、開放栽培トライアルを許す、1週前にもなってない首相のThaksinの委員会によってなされた決定を覆した。

 その翌日、Thaksinは、彼の毎週のラジオ演説の一部で、タイをGMOを開発できる技術的に有能な国として賛える、話をした。彼はこう言った。「もし今私達が始めなければ、私達はこの科学列車に乗り遅れて、世界で損をすることになる。」 バイオテクノロジー穀物についての討論は世界的に強まっていて、支持者は、それが食物のより安全な未来をもたらしうると言って、方や、反対者は、それが新しい毒素とアレルゲンを生み出し、消費者の健康を害すると、述べている。先のThaksinの決定に続き、反GMO活動家達は、グリーンピースと自然食品栽培者を含み、その決定を撤回することを政府に迫り、タイの自然食品輸出産業がひどい打撃をうける恐れがあると述べた。反GMOの提唱者達は、開放フィールドトライアルを採用することによって、政府がGM作物が非GMO作物を汚染することを防止する手段を全く持っていないので、タイがGMOを自由に促進する道を進む事になる、と、述べた。

 コーンは、政府は、生物工学の法律が承認されるまで、そのGMO方針を変更しない、と、述べた。官吏達はこう言った。GM作物を植えることは、パパイヤ、チリ、ナスのために政府の研究所で現在なされている。他方、動物飼料と他の商業用遺伝子組み替え大豆とトウモロコシの輸入は合法である。消費者グループはこの内閣の決定に用心深く反応していて、反GMO活動家達が生物工学の新しい法律の立案プロセスに加わることを可能にするよう政府に要求した。
消費者組織連合のSairung Thongplonはこう述べている:「私達は、この政府が、総選挙の前で人気を失うことを恐れて、この禁止を守らなくなる事がないように望んでいる。政府が3月末にある選挙後に、その禁止を止めない事を望んでいる。」

参考資料
Thai cabinet overturns GMO approval
31 Aug 2004 09:48:13 GMT
Reuters
By Trirat Puttajanyawong

Author:事務局 : 2004年09月01日 11:05