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2004年09月01日

■GM紛争でWTOが科学者の見解を聞く事を決定する。

■GM紛争でWTOが科学者の見解を聞く事を決定する。
 米国の科学的検討無用の主張が斥けられる

 GM食物と作物の安全性を討論するために、科学者が専門的な検討をする事になり、遺伝子組み替え(GM)食物の大西洋を越えた貿易争議の決着は大幅に延期されることになった。この動きは、科学的な安全性についてのどのような討論もさせないように闘ってきたブッシュ政権にとっては、打撃を受けた事になる。 米国は、そのWTOへの提出書、『科学アドバイスを求めるECの最終的なポジションについてのコメント』、に於いて、『エキスパート達に相談する必要も価値もない』と、主張していた。合衆国、カナダ、およびアルゼンチンは、GM食物に関するヨーロッパの立場を裁定するため、国際貿易組織(WTO)で昨年から処理手続きを取っていた。WTOは、このケースを裁決するために、秘密裏に、3人構成のパネルを設定した。 このパネルは、この論争が、パネルが専門家のアドバイスから利益を得るかもしれない科学的な技術的な問題があるという決定をした。科学者達は、現在、WTOに、専門家のレビューグループからの文書での助言リポートを準備するように、今から任命されていくだろう。ここ数ヶ月は、米国政府は、このパネルが科学者を呼ぶことを防止するために闘ってきて、米国の主張の正当さを、狭い貿易規則に依拠して主張していた。しかし欧州連合は、WTOが、そのような問題に決着をつけるのに適切な場所であるかどうかに疑義を呈していて、この論争に科学者が加わることを要求してきた。牛肉用ホルモンの使用に関する前のケースでは、600日以上科学的な討論が続いた。

 今年の5月に、市民運動家達は、4800万人の人々を代表している90国以上、544以上の組織からの100000人以上の市民によって署名された請願書をWTOに提出していた。署名人達は、デズモンド・ツツ大司教、またフランス小農民のリーダー、ホセ・ボゥヴ、を含んでいるが、GM食物と作物から市民と環境を保護するどの国の主権も侵害しないようにWTOに要求していた。地球の友ヨーロッパのエイドリアン・ベッブはこう言った:「 この論争の最初のラウンドは、ヨーロッパに有利になっているかもしれない、しかし、このケースの長期的に意味する事は、誰にとっても破滅的な影響をもちかねない。国際貿易組織は、秘密主義で、非民主主義的な組織であり、私達が何を食べるかを決めるべきものではない。GM食物と作物の長期的な効果は未知である。すべての国は、生物工学産業の経済力に優先して民衆の安全を置く権利を持つべきである。」

参考資料
Friends of the Earth Press Release
For immediate release: Thursday 26th August 2004
Contact:
Adrian Bebb, GMO expert: +49 1609 490 1163
Alexandra Wandel, WTO expert: +49 172 748 39 53

GM TRADE WAR DELAYED
Bush fails to win GM case before election

BITE BACK: WTO HANDS OFF OUR FOOD!
Bush is using the World Trade Organisation to force-feed you genetically modified food! You can help stop them: Bite Back today and sign
the Citizen's Objection to the WTO at http://www.bite-back.org

Author:事務局 : 2004年09月01日 11:01