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2004年09月09日

■西ナイルウィルスが多くの鳥を殺している。

■西ナイルウィルスが多くの鳥を殺している。
 カリフォルニア州で5万羽の鳥が死んでいる。
 だが、生物学者にも鳥類に及ぼす全体的な影響は分っていない。

 西ナイル・ウィルスに対する戦いは主に人への危険に集中してきたけれども、諸州の官吏と野生生物のエキスパートは、この病気が、その最大の犠牲はカリフォルニアの鳥人口にでる可能性があると言った。そこでは犠牲の死が50000以上で、さらに上昇するだろう、と、見積られていえる。この夏に西ナイルウイルスが南カリフォルニアに移動していったさい、死んだカラスや他の鳥が、公園や裏庭に落ちて横たわっているのが見つけられるのが、最初の兆候であった。現在は、州の官吏は、危険にさらされた鳥〈カリフォルニアコンドルを含む〉がこのウイルスに対し確実に予防接種されるようにする傍ら、犠牲の正確な集計方を開発しようとしている。ロサンゼルス郡保健省の疫病学者、ブリット・オイウルスタッドはこう述べている:「このウイルスが最初に襲って来た時、私達は、文字どおりに空から落ちて死んだ鳥を見た人々からのリポートを受けた。現在では、私達が受ける電話では、人々はこう尋ねている。『すべての鳥はどこにいったのですか?』

 このウイルスは、一部渡り鳥によって広げられて、1999年以来、合衆国を西へ横切って動いている。ウィルスに感染した蚊は、西ナイルウィルスを鳥と人の両方に移している。カリフォルニアの鳥類人口は特にこのウイルスに無防備である。なぜなら、カリフォルニア州は数百万羽の鳥にとって主要な移住の拠点であるからである。UCデイビスの「野生生物保健センター」の獣医で所長、ウォルター・ボイス、は、こう述べている:「水鳥、鳴き鳥、タカ等、数百万羽も数百万もの鳥が、カリフォルニアを通って飛んでいく。それは「太平洋飛行路と呼ばれているんです。それは最も大きな心配の一つになっています。鳥がカリフォルニアを通って移動すると、私達は、鳥が西ナイルウイルスを拡散しているのを見ているんです。」専門学者が答えようとしている最大の質問の一つは、鳥類の死が生態系へ何らかの長期的な影響があるかどうかである。鳥の多くはねずみやヘビを食べるので、鳥の減少がそれらの生き物の人口を増大させるかどうかを、一部の専門家は調査している。現在では主要な個体数の変化を示す証拠はほとんどないけれども、担当官吏は、西ナイルウイルスが進行を終えるまでは、確かにはわからない、と、言っている。

 パトリシア・ブライト、ワシントンDCにある「アメリカ鳥類保護」の役員、は、こう述べている:「これは、誰もが質問をしているが、誰も答えがない64000ドルの問題である。大変な影響を及ぼす可能性がある。私達は、どのくらいの鳥を失ったかは本当には分らない。」コーヴィッド属の鳥は、カラス、カササギ、カケス等を含むが、この病気には特に弱いようである、と、ボイスや他の人達は言っている。役員達は、西ナイルウイルスに殺された他の鳥属の鳥は少ないが、なぜだかは確信がない、と言っている。

 科学者達は、例えば、都市区域の最も一般的な鳥の一つ、ハトが大きな数では死ぬことがないのには、不思議な気持ちである。ボイスはこう言った。「しかし、私達は他の種については本当には分らない。それは、ただコーヴィッド属が人のそばに生きている傾向があるので、見つけやすく、テストをしやすいのかもしれない。」どれだけの鳥が死んだかを計測するのもまた難しい事が判明している。鳥が野生で死ぬ時には、80%の残骸は、24時間内に、食べられてしまう、と、ブライト氏は言っている。病気になる鳥は、たぶん、引っ込んだ所に安全を求めるので、見つける事は、さらに困難になる。

 しかし、野生生物のエキスパート達と科学者の最近の会議では、ベクトルコントロールの役員は、今年60000羽の死んだ鳥の報告が一般大衆からなされた、と、言った。これらのうちでどれくらいが西ナイルウイルスで死んだかは不明であるけれども、一部の鳥と他の州のこのウイルスによる死を分析した後に、科学者達は、カリフォルニアでは、約5万羽の鳥が西ナイルウイルスにより殺された、と、結論をだしている。「米国疾病管理予防センター」は、実際の死亡数は、しばしば、役所が発表するものより10倍から100倍になると、予測している。

 西ナイルウイルスは430人の人々を感染させて、カリフォルニアでは、11人を殺した。被害者のすべては、年長者であったり、健康状態がよくなかった。このウイルスは穏やかなかゆみとして出てきて、発熱し、頭痛にエスカレートする。そして、1%未満のケースにおいて死を招く。感染した人々の約80%は、徴候を経験しない。西ナイルウイルスの治療法がないので、保険担当の官吏は、外出する時は、長袖、ズボン、DEETを含んでいる防虫剤をつけることを人々に勧めている。特に夕暮れや、夜明け時は、蚊が最もアクティブである。

 エキスパート達はこう言う:このウイルスが低下した後でしか、西ナイルウイルスの長期的な影響は分らない。10月の後期には、低下することが期待されている。そして、一部の人は、絶滅の危険にさらされた種の運命を心配しているけれども、ほとんどの人達は、カリフォルニアの生態系は被害を受ける事がないだろう、なぜならほとんどは、人間と同じで、西ナイルに適応できる、と、信じているからだ。ボイスはこう言った。「生態系が健康であるには、ストレスに対応できなければならない。西ナイルウイルスは、私達の生態系に突き出された新しい圧力である。それは、生態系を崩壊させることはないけれども、それは生態系を変化させかもしれない。私達にはどうしてそうなるかは分らない。」

参考資料
September 4, 2004 E-mail story Print
Virus Takes Steep Toll on Birds
About 50,000 have died of West Nile in the state, but biologists don't
yet know the full effect the disease will have on the avian population.
By Zeke Minaya, Times Staff Writer

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Author:事務局 : 2004年09月09日 13:45