« ■狂牛病類似のTSE (Transmissible Spongiform Encephalopathy=伝染可能海綿化脳症)の報告 | メイン | ■大豆萎縮ウイルスが米国で大豆に報告される »

2004年11月04日

■中国で野ネズミからペストが勃発し人の犠牲者がでる

■中国で野ネズミからペストが勃発し人の犠牲者がでる

 ペスト、致死性疫病、中国(チンハイ)
 チンハイ州でのペスト病が抑制下に入る

 8人の村民を殺した北西部中国のペスト疫病の突発は、伝えられるところではコントロール下にある。2004年10月4日から9日の間チンハイ州の中部と東の地域で、4つの郡に渡って、全部で19の発病が報告されたと昨日[2004年10月28日]、保健省スポークスマンが述べた。この勃発は、他の地域では、起きていないと、スポークスマンは述べている。8人の人々が死亡して、残った11人すべてが回復した、と、[2004年10月27日水曜日]に州の保険局により出された回覧で述べられている。感染者の大多数は、農民か牧場労働者で、野生ネズミ(マーモット)を殺すか、または食べた後にこの病気にかかった、と、同回覧は述べている。しかし、ナンチェン郡のいくつかの発病原因はまだ調査中である。Ulan、とHuangyuan郡、それとマドイ郡では、隔離措置を中止した、ナンチェン郡は隔離処置をやがてやめる事が予期されている。この勃発の後、保険省は、医学指導を提供するために、研究班を被害地に派遣したと、スポークスマンは言った。

 チンハイ地区保険局は、薬品を配布し、病気の広がりを拘束し、マーモットが出る市場の監督を強化するための一連の手段を取った。マーモットはゴファーやプレーリードッグに繋がっている。これらの野性動物は、通常、中国の北西地域とモンゴルの草原に住んでいて、しばしば村民が肉を取るために捕獲している。2004年8月後期に、保健省がチンハイおよびその近くの甘粛州で2つのペストの発病を報告した。1人が死亡した。

 ペストは、やや一般的な病名で、感染したネズミのノミ、および感染した血または組織との接触により感染する多くの伝染性、しばしば致命的な、細菌疫病に適用されている。最も一般的な形の鼠ペストは、高い熱、精神錯乱、および増大するリンパノードを起こす事がある。保健省スポークスマンは以下のように言った。「一部の民間の医学従事者は、ペスト防止とコントロールの重要性に関して十分な自覚を持っていない。」同スポークスマンはさらにこう言った。「同省は、地区の保険局に疫病監視システムを改善し、疫病勃発に対して緊急事態計画を作成するように命じた。ペストで死んだねずみや野鼠の事例、ペスト病疑惑患者、理由が分からない高熱患者のケースはすべて保健省に遅れないように報告しなければならない。」

参考資料
Archive Number20041101.2948
Published Date01-NOV-2004
SubjectPRO/AH/EDR> Plague, fatal - China (Qinghai)
PLAGUE, FATAL - CHINA (QINGHAI)
Fatal plague in Qinghai brought under control

ProMED-mail

c2001 International Society for Infectious Diseases

Author:事務局 : 2004年11月04日 14:32