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2004年11月26日

■狂牛病潜在感染者の献血による感染拡大の脅威

■狂牛病潜在感染者の献血による感染拡大の脅威
  フランス9番目のvCJD犠牲者は献血をしていた

 フランスで9番目のvCJDの犠牲者はまた献血者であった

 2004年11月23日にフランス保健省は、高致死性狂牛病の患者からの献血を受けた人達の二回目の捜索を前回から一ヶ月もたたないうちに始めた。この患者は、九番目の狂牛病の患者で、1984年から2002年の間に数回献血を行っていた、と、フランスの保健省は述べた。「これらの献血は赤血球と血小板の輸血、また血液製品のために使用されたので、特定な対策が取られている。」と、保健省は述べた。血小板は、負傷によって血液の流出を凝結させるエージェントである。 「血と血小板輸血の受領者は、リスクの性質と対策について医師によってアドバイスを受けるだろう。 血液関連製品については、転移のリスクはまだ確立されていない。もし転移が存在していても、それはいずれにしても、製造諸工程での様々な段階によって減少させられているだろう。」と、保健省は述べた。

 2004年10月21日、同省は、フランスでのvCJDの8番目の犠牲者から輸血を受けた10人の人々を追跡していると言った。この患者は、「まだ生きている若い人」で、1993年から2003年までの間に、数回献血をした。vCJDは、牛の脳が海綿状になる脳障害(BSE)の人型のもので、人の脳に悪玉プリオンたんぱく質を増殖させ、脳を海綿状に変えてしまう。

 この病気は、感染した牛から牛肉を食べた人へ種の壁を飛び越えて感染するものと信じられている。BSE勃発の震源地は英国であり、英国は、牛と牛肉製品を欧州連合およびその先の多くの国に輸出した。BSEは1980年代遅くに前面に現れた、だが、その起こりは、動物飼料に関するEU全体の厳しい規正法の導入、感染疑惑牛の屠殺処分、プリオンが最もありそうな牛部位の販売禁止で、かろうじて1996年に抑えられただけである。

 公式な英国のvCJDウェブサイトによる16日時点での状況は、これまでに、英国で、vCJDのために146人の人々が死んでいて、さらに5つの疑惑のあるケースが含まれている。フランスでの9人の発病についで、アイルランドの2人(その内の1人はイギリスに住んでいた)、次にカナダ、イタリア、合衆国が続いていて、各国一名の死者が出ている、と、公式発表は告げている。カナダと米国の死者は英国に住んでいた事がある。

参照:
Published Date23-NOV-2004
CJD (NEW VAR.) - FRANCE: 9TH CASE
International Society for Infectious Diseases
Date: Tue 23 Nov 2004
France: 9th variant Creutzfeldt-Jakob victim also blood donor

c2001 International Society for Infectious Diseases

Author:事務局 : 2004年11月26日 15:13