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2004年11月01日

■狂牛病類似のTSE (Transmissible Spongiform Encephalopathy=伝染可能海綿化脳症)の報告

■狂牛病類似のTSE (Transmissible Spongiform Encephalopathy=伝染可能海綿化脳症)の報告

フランスでヤギに起きたTSEの報告と研究

 EU委員会がヤギのTSE[伝染可能海綿化脳症]に関するフランスの研究結果を専門パネルに提出する欧州委員会は、テストではBSEと区別がつかないヤギの脳のTSE[伝染可能海綿化脳症]の存在をフランスの研究班が発見した存在を追って、専門家パネルに評定を受ける為、フランス当局から受けたデータを、英国ワイブリッジにある「TSEコミュニティ参照研究所(CRL)」に提出した。TSEは伝染可能海綿状脳症で、すなわち牛での狂牛病、ヤギと羊でのブルブル(震顫)病、である。専門家パネルは、次の2週間くらいで、それがヤギでのBSEの存在を示すかどうか科学的な証拠を査定する。この孤立した出来事は公衆衛生にリスクを示さない。そのヤギやその群れは、食物や飼料の流れには入らないからだ。

 BSEは、牛を除いては、反芻動物内に自然な状況下では一度も見つけられたことがない。ヤギまたは他の反芻動物内でのその存在は、理論上は可能であると思われているけれども、一度も実際には検出されたことがない。それにもかかわらず、何年間も、安全対策は、民衆の最大の衛生保護を提供するために、すべての飼育されている反芻動物(牛、ヤギ、羊)について適用されてきた。これらの安全対策は、肉骨粉の形での動物蛋白飼料の禁止、危険部位(即ち、脳、脊髄、内臓の一部)の食料や飼料流通からの排除、震顫病に罹った羊の処分、を、含んでいる。震顫病は、ヤギや羊にでるBSEに似た病気だが、人間には感染しないと言われるものである。さらに対策には、全てのメンバー国でのTSE調査・監視プログラムを含んでいる。

 このヤギは、小さい反芻動物に疑わしいTSE菌種を検出するためにデザインされたEUの広域監視プログラムの一部として、検出された。140,000頭のヤギが、2002年4月以来テストされてきている。このEUテストプログラムから起きて、フランスで2002年に屠殺された健康なヤギが、TSEのためのランダムテストが行われた。さらに次の科学研究が、通常の震顫病/スクレイピー菌種と異なったTSEの初期の陽性とでたものに基づき、フランスのエキスパートがBSE陽性であると結論づけて、容疑を受けている脳(必要な分析には2年が必要である)に、進められた。

 これは、もし確認されるならば、ヤギでのそのような発見の第一号になるだろう。このヤギは、群れの中で感染した唯一の動物であった。この群れの全てのヤギは、感染した一頭を含んで、処分された。そして、この群れの全300頭がテストされ、TSEでは陰性である事が分かった。従って、EU法の適用では、この群れからの如何なる製品も、人/動物への食の流通に達してはなく、公衆衛生にはなんらのリスクもないようになっている。ワイブリッジにある「TSEコミュニティ参照研究所」(CRL)によって調整された専門家パネルは、今度はこの研究プロジェクトからのデータを検査して、この発見事項の意義、さらなる研究の必要性について委員会にアドバイスをする事になる。委員会は、フランスの研究データを参照の為「ヨーロッパ食物安全局」(EFSA)に送っている。CRLエキスパート達がリポートすれば、これはまた、EFSAに送られるだろう。CRL分析結果に基づき、委員会は、ヤギについての科学的リスクアセスメントでEFSAに必要な最新情報があれば要求するだろう。

参考資料
International Society for Infectious Diseases
Archive Number20041030.2929
Published Date30-OCT-2004

2001 International
Society for Infectious Diseases
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Author:事務局 : 2004年11月01日 14:31