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2005年02月04日

■種の壁を越えて感染する狂牛病

■種の壁を越えて感染する狂牛病
 フランスでBSEがヤギにも出ていた事が確認される

 フランスでヤギに牛海綿劣化脳症が起きる□

 フランスでヤギの牛海綿化脳症(BSE)の1番目の発病の発生が2005年1月28日に、科学エキスパートのパネルによって確認された。このパネルはBSEのOIE照合研究所、英国のワイブリッジ獣医研究エージェンシーを含む欧州連合特別研究所から派遣されている。フランス獣医局は、2004年11月OIEに以下の報告をした。このヤギは、2002年での屠殺時には、2.5歳で、300頭の成ヤギを含む600頭のヤギの群れに属していた。この全体の群れは処分殺され、すべてのおとなのヤギはスクレイピー病の検査をされ、陰性結果が出ていた。すべての処分死体は、BSE感染ヤギを含み、消滅させられた。感染したヤギからのスクレイピーの分離サンプルは、遺伝子転移マウスへの接種によって、さらに検査テストを受けた。そのテストは、スクレイピーとBSEを区別する照合テストである。そのような検査は結果を出すには時間を必要とするので、このヤギの発病確認をするのに長い遅延があった。

 照合研究所とエキスパート達のネットワークを通じて、OIEは、BSEに関連するあらゆる出来事を監視して、この症例の完全な理解に達することの重要性に十分に気づいている。従って、OIEは、2005年3月17日~18日にパリで、OIE本部で国際的に著名なBSEエキスパート達の会合を召集している。この会合で、エキスパート達は、ヤギにでたBSEを含めて、BSEの諸表現型の可能な存在を討議する。

 ヤギにでたBSEの公衆衛生に対する潜在的な衝撃もまた議論される。もっとも消費者への可能なリスクは、ヤギの転移可能海綿脳症の極めて低い普及性また公衆衛生対策がEUでは取られている事、を、考慮すれば、無視してよいと目下考えられている。この会合でエキスパート達は、OIEが、この新しい状況に対処するため、BSEとスクレイピーに対する国際標準を修正する必要があるかどうかも議論する。この会合での結果は、2005年5月に毎年開催されるOIE一般セッションで、すべてのOIE加盟国により議論される。OIEは、BSEに関しては欧州連合(EU)と緊密に協力して活動する。OIEにより167の加盟国に提案されているBSE監視基準は、EUにより提供された専門見解を取り入れている。

参照:
BSE, GOAT - FRANCE 2002 (02): OIE
International Society for Infectious Diseases

Date: Tue, 1 Feb 2005
Bovine spongiform encephalopathy in a goat in France

ProMED-mail

Author:事務局 : 2005年02月04日 15:54