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2005年02月24日

■鳥インフルエンザ最新情報とアセスメント

■鳥インフルエンザ最新情報とアセスメント
  東アジア鳥インフルエンザ:人間への感染

バックグラウンド

 極めて伝染性が高い鳥インフルエンザA(H5N1)の勃発が、アジアの八カ国(カンボジア、中国、インドネシア、日本、ラオス、韓国、タイ、ベトナム)で2003年後期と2004年早期に起きた。その時期で、1億羽以上の鳥が、死亡するか、殺滅処分をうけた。2003年12月30日から2004年3月17日の間に12人の鳥インフルエンザA(H5N1)の発病がタイで起きて、ベトナムでは23人が発病し、その結果合計23人の死が報告された。しかし、2004年2月までに、タイとベトナムで報告される新しい人のH5発病数が減ってきて無くなった。一ヶ月以内で、アジアの諸国は、家禽の鳥インフルエンザ勃発は抑制されたと報告していた。人と人の間での感染の確証は見つけられなかった。

 最近の感染状況

 2004年6月後期に始まった家禽間でのH5N1の新しい致命的勃発がアジアのいくつかの国で報告されてきた:カンボジア、中国、インドネシア、マレーシア(初めて)、タイ、およびベトナム、で報告された。韓国と日本では鳥インフルエンザの再発がなく、勃発はそれらの国ではコントロールされたと報告されている。他の緒国でどんな範囲でH5N1勃発が進行中であるかはまで未知である。家禽での勃発の詳細については、動物健康世界組織[OIE]ウェブサイトを参照:<http://www.oie.int/eng/en_index.htm>。

 アジアでの家禽のH5N1の新しい勃発に続き、2004年8月に始まり2005年までベトナムとタイでH5N1感染が人に発症しているという散発的な報告が出てきた。2004年9月にタイで起きている人と人の間の限定的な孤立的な感染は特別な注目にあたいする。2005年2月2日に、カンボジアから鳥インフルエンザA H5感染の最初の人の患者が報告された。

 2005年2月17日の時点で、鳥インフルエンザA(H5N1)で、ベトナムで(37人)、タイで(17人)、カンボジアで(1人)で、全体で55人の発症があり、その42人が結果として死亡している。人でのH5N1感染詳細について、世界保健機構(WHO)ウェブサイトを参照:.

 現在の状況のアセスメント

 アジアでの鳥インフルエンザA(H5N1)動物疫病の勃発が短期間での意義ある減少は期待されていない。鳥間のH5N1感染がこの地域で疫病になり、人への感染が起きて続きそうである。これまでに、H5N1ウイルスの人から人への持続的な感染は確認されていない、また人と鳥インフルエンザウイルス遺伝子間の遺伝子再結合はまだ発見されていない。しかし、アジアでの動物に出ている疫病勃発は深刻な公衆衛生への脅威になっている。

 もしこれらのH5N1ウイルスが、人の間で効率的で持続する感染能力を得るならば、人の集団にはH5N1への先天的な自然免疫力はほとんどなく、高い罹病率と死亡率を持つインフルエンザ広域疫病になるかもしれない。さらに、ベトナムとタイでの人間患者からのインフルエンザA(H5N1)ウイルスサンプリングの遺伝子配列は、インフルエンザ治療で普通使われる二種類の薬品、抗ウイルスアマンタジン、と、リマンタディン、へ抵抗を示している。

 これで、現在流布しているH5N1菌株に対して効果的であるはずの2つの抗ウイルス薬品(oseltamavirとzanamavir)がのこる事になる。インフルエンザA H5N1菌株に対して効果的なワクチンを生産する努力が進められている。ワクチン・リファレンス(照合)・ウイルス菌株が既に作られていて、大量のH5N1ワクチンを生産するだけでなく、人の臨床実験のためのパイロットワクチンを生み出すために、すでにメーカーに提供されている。しかしそのようなワクチンが大量生産され、入手可能になるのはかなり先になるだろう。

 最近の研究による発見事項は懸念をさらに引き起こすものである。新しい研究は以下の事を示している。H5ウイルスは早期のH5ウイルスより哺乳動物に病気(病原)を起こす可能性が高まっている、また、その地域で、鳥類の間でより広がってきている。1つの研究では、H5N1に感染したアヒルが、なんら病気の徴候を示さずに、長い期間、より多くのウイルスを流布させている事が、分かった。この事は、アヒルが、人間だけでなくおそらく他の鳥類にも、病気をうつす役割を示唆している。さらに他の発見事項が以下の事を記録している。中国の豚の間でのH5感染、ネコ科のH5感染(オランダでの家猫での実験的感染さらにタイの感染した虎と豹から隔離したH5N1ウイルス)は、猫が保菌媒体や、感染させる事ができる。これらの発見事項は特に心配を深めるものである。なぜなら、鳥インフルエンザゲノムの再結合が、これらのウイルスが、現在アジアで起きているように、複数の種を感染させる能力を示す場合に、もっとも起きそうであるからである。

 鳥類の輸入禁止

 2004年2月4日に、CDCとUSDAは、東南アジアの感染地からすべての鳥(クラス:Aves)の輸入禁止命令を出した。2004年3月10日に、CDCは、USDAと協力して、香港からの鳥と鳥製品の輸入禁止命令を中止した。
(末尾の基礎情報項目は既報で省略)

参照:
Archive Number20050220.0558
Published Date20-FEB-2005
AVIAN INFLUENZA, HUMAN - EAST ASIA (34): CDC UPDATES

International Society for Infectious Diseases

[1]Date: Sun 20 Feb 2005
From: ProMED-mail
Source: Centers for Disease Control and Prevention (CDC),
Thu 17 Feb 2005 [edited]

CDC Update as of 17 Feb 2005: recent avian influenza outbreaks in Asia

c2001 International Society for Infectious Diseases All Rights Reserved.

Author:事務局 : 2005年02月24日 16:08