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2005年03月07日

■農場検査・屠殺場管理・獣医増員訓練の弛みで足口病/口蹄疫再勃発の危機がある

■FMD(足口病/口蹄疫)情報
 EU委員の現地検査専門班が英国に警告
 農場検査・屠殺場管理・獣医増員訓練の弛みで足口病/口蹄疫再勃発の
 危機がある

英国は足口病再勃発の深刻なリスクがあるとEUが警告

 英国は足口病や鳥インフルエンザの大きな勃発の深刻なリスクがある。その理由は農場と畜殺場の管理が危険なほどに緩和されているからだ、と、EUの公式報告が警告をだした。欧州委員会専門委員会はこう主張している:英国政府の諸大臣は、2001年の足口病勃発のレッスンを学んでいない、東南アジアを破滅させている鳥インフルエンザのような深刻な病気拡大を阻止する為に、農場、屠殺場、家畜を適切に監視することに失敗している。先週発表されたこの酷評リポートにおいて、EU委員会は、英国の多くの小農場が正しく登録されていない、さらに主要な一つの畜殺場では、獣医達が労働過剰で、適正な健康と衛生検査を実施できていないという「重大な懸念」を見つけたと、主張している。

 EUの検査官達は、農場用トラックがマーケットで適切に清掃されていない事、市場での動物健康点検が緩慢で、農場を訪問する政府獣医達が市場チェックに来る回数が少なすぎる事、を、発見している。これらの問題は、2001年に起きた足口病/口蹄疫の広がりに深刻な役割を果たした。この疫病で、600万頭の雌牛、豚、羊が、屠殺処分され、英国経済にグローバルな輸出禁止をもたらし、推定20億ポンドの損失を引き起こした。

 この報告は、去年夏にEU委員会エキスパートによる実地検査に続いて出されたものであるが、英国政府が2002年にも同様な批判に効果的に対応する事をしなかったのだと主張している。英国政府当局は全国的な危機への対策をたてる「主要な努力」をしてはいたけれども、その効果は「これらの欠陥によって劣ったもの」になる危険をおかしてしまった、と、述べている。この報告書の主張は、「英国環境食物郷土省」を激怒させている。同省はEU委員会の専門家達が否定的程度で、歪曲した見解を述べていると非難している。

 英国の大臣達は、委員会の推薦のいくつかを実行するのを断っている。例えばその推薦は、屠殺場の獣医の増大であり、獣医を適切に訓練する事である。英国はまた、多くの牛を処理するために英国が十分な焼却装置の設置を確保すべきだという要求も、それが高価すぎると主張して、拒絶した。しかし、英国環境食物郷土省は、「緊急部隊」として追加の100人の獣医を雇って訓練する必要がある事を認めていて、さらに農場への検査訪問が増加される必要があることにも合意した。

参照:
Britain at serious risk of new foot and mouth outbreaks, EU warns
INDEPENDENT WEBNEWS By Severin Carrell
06 March 2005
2005 Independent News & Media (UK) Ltd.

Author:事務局 : 2005年03月07日 16:14