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2005年03月28日

■世界水の日「命の為の水」

■世界水の日「命の為の水」
  世界の水状況
   韓国は厳しい水の供給状況へ対策を立てる

 水が持続可能な成長の緊要資源として台頭する

 韓国は、安定した水の供給を確保する努力を強化する意向である。これは水が国家の持続可能な成長のための鍵になる資源として台頭しているからである。韓国水資源公社(KOWACO)は、こう述べている:「命のための水」というテーマで始まる「世界水の日」に国民に水資源の重要性を思い出させている。特に、第13回目の「世界水の日」の参加者は、水関連の問題で2番目の国際的なイニシアチブの開始を宣言する。

 「命のための水」が、次のグローバルなキャンペーンになるが、今年から始まり2015年まで続く水関連のプログラムとプロジェクトの実現の中心に進められる。他方、水関連の開発努力において女性の参加と関与を保証とすべてのレベルでの協力促進を努力する。韓国水資源公社(KOWACO)は、今年グローバルな水の日を記念するため、さまざまなプログラムを用意している。3月18日に学究的なシンポジウムをYoidoの韓国産業同盟本部で行い、音楽コンサート「水への愛情」を3月19日に漢川市民公園で、開催した。

 グローバルな水不足

 グローバルな「水の日」は、毎年1992から3月22日にあたるが、ありうる水不足の深刻さを人々に注意をうながすために開催される。世界気象機関(WMO)によると、グローバルな解決策が見つけられない限り、世界は未来に水不足の被害を被る事になるかもしれない。

 国連(UN)気象機関は、約10億人の人々が、2025年までに気候変化、汚染、人口増加により起こされる適度なまたは厳しい水不足に直面するかもしれないと予測している。その数は、2050年までには二倍になるかもしれない。そうなると、世界人口の約70パーセントが水不足のために苦境におちいるだろう。イスマイル・セラゲルディン、グローバル水パートナーシップの議長、は、1995年のニューズウィーク誌のインタビューにおいて、差し迫っている水危機を予告してこうのべていた。20世紀の戦争の多くは石油をめぐったものであったが、21世紀の戦争は、水にかんするものになるだろう。

 水は、人類が生き残っていくのに決定的な役割を持つが、入手可能な水の量は少ない。国連のリポートは、地球で手に入る水の総量の97.5パーセントは塩分を含む事を指摘している。残りの2.5パーセントのうちの、三分の二は万年氷と氷河に閉じ込められていて、人の利用は可能ではない。2.5パーセントの残りの三分の一の内で、多くの量は人の届く範囲を越えたところにある。

 一方で、人が使える残りの水は、その80パーセントはモンスーンでのように散発的に生まれる。韓国水資源公社(KOWACO)はこう言った。この状況のもとでは、未来では、良質の水を持つ国々は、石油が豊かな国がしたように、水を武器にしていくだろう。そして水支配についての紛争が、特に水が乏しい国では増大するだろう。国際的な団体が、ありそうな水の紛争にたいする調停の必要に応えて形成される事が期待されている。目下の所では、世界水公社の施設は、同様な役割を果たし、水問題に関係する個人と組織のグローバルネットワークに依存をしていて、学際的で、国際的な専門家のアドバイスを提供している。

 韓国は水問題が切実な国

 韓国は水の供給問題で例外ではない。「人口行動インターナショナル」による報告によれば、韓国は、ジンバブエ、デンマーク、レバノン、ソマリア、ポーランドとともに、最も水問題が切実な国のうちの1つであり、その水供給率は、一人当たり使用可能給水が1000立方メートルから1700立方メートルまでで、不十分であると考えられる。韓国水資源公社(KOWACO)はこう述べている:韓国は、水資源獲得や保存のさまざまなプログラムにもかかわらず、2011年までには約12億立方メートルの水が欠乏すると予測されている。

 韓国の平均年間降雨は1283ミリメートルで、世界平均より約1.3倍ではあるが、一人当たり年間降雨は、グローバル平均の12パーセントと等しい2705立方メートルである。韓国の地理的な特徴は急斜面に沿った河川さらに地域や年や季節で極端に変わる降雨量をもたらし、水資源管理と気候災害を防止するのに不利である。

 さらに問題を悪くするのは、増大する世界人口を限られた量の水によってそのニーズを満たさなければならないのに、使用可能な淡水供給量が減少しているのである。その背景は諸産業活動と高まる人間の消費生活が加わり下水からの汚染があるからである。国内の生活廃水と産業廃水は、経済発展に伴って増大してきている。幸運な事は、環境インフラストラクチャーは、継続する投資と、水質汚染を排除する様々な試みが1990年以来実施されてきている。温室効果やエルニーニョ現象等の気候変化は、厳しい干ばつと洪水を起こすことによって水の供給を悪化させている。

 水の管理を改善する努力

 この状況の深刻さにもかかわらず、水保存の必要性に対する民衆の意識のレベルは低いままである。水使用であまり困まらない多くの韓国人は、水を浪費したってかまはないと考えがちである。水への人々の認識度は、人は金を「水のように」を使うと言う諺に反映されている。この認識は韓国人が無駄に水を使用する習慣に一部責任がある。

 韓国の一人当たり水消費量は、韓国水資源公社によると、2002年で362リットルで、日本の357リットル、英国の323リットル、フランスの281リットル、より高いが、他方イタリアの383リットル、カナダの497リットル、オーストラリアの480リットルよりも少なくなっている。韓国の水の浪費は、また、他の国での他の産物や価格に比べて、相対的に安い韓国の水の価格にも原因がある。

 だが約520万人の人々、ほとんどは小島や遠隔地の山村で住んでいるが、慢性的な水不足問題に直面している。しかし、幸運にも、韓国での一人当たりの毎日の水道水消費量は、2003年に359リットルに減少した。これは1997年に409リットルに上昇して以来6年連続での減少である。従って、水政策の焦点は、既存の資源の保存と適正な管理であるべきである。そうすれば、水の供給と気候災害の防止を確保できるだろう。

 多目的ダムの増加は水不足の1つの重要な解決策である。多目的ダムは、2011年まで、51億メートル平方の新しい水資源を確保して、継続的に建設されるだろう。これは、8.5パーセントまでに水保存率を増大させるだろう。水保存のプロモーションは、すでに、他の国で水不足と戦うことの中で最もよい方法である事が判明している。その成功のためには人々の自発的な参加を決定的に必要としている。

 水倹約キャンペーンは、水不足と戦うには新しいダムを建設するより適正な方法であるが、水の保存に韓国人をなじませるだろう。韓国水資源公社は、地下水資源の供給を開発することが必要であると、言った。国民は、35億立方メートルの地下水を利用しているが、それは使用可能な水量の約30パーセントに当たる。地下水開発は費用が高く、地下水汚染だけでなく環境被害をひき起こしうる。

 韓国政府は、地下水汚染を防止する努力をしている。他方、水資源開発のための環境にやさしい手段も工夫している。水公社は、現在、環境にやさしいダム建設を推進している。これはダム周辺居住者の福祉と収入を促進するために追及されているプロジェクトである。

参照:
The Korea Times :
Water Emerges as Key Resource for Sustainable Growth
Hankooki.com > The Korea Times > Special
Water Emerges as Key Resource for Sustainable Growth
By Seo Jee-yeon
Staff Reporter

mailto:"jyseo@koreatimes.co.kr"
03-17-2005 15:19

Author:事務局 : 2005年03月28日 16:24