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　それは、半世紀もの間ニューファウンドランドの凍結氷原でかって見たことがないスケールの大虐殺であった。70以上のボートが氷上に数百人のアザラシハンターを朝に上陸させて、日没には、15000頭以上のハープアザラシの子供、年齢6週未満が、死んで横たわっている。子アザラシは、死ぬまで殴られて、毛皮コート、帽子、ハンドバッグ、他のアクセサリ、を、ヨーロッパのファッション産業に提供するために、皮を剥がれている。論争を巻き起こしているハープアザラシ狩猟は、1960年代以来抗議の対象であるが、アザラシの子が誕生後二週間、毛が白から灰色に変化する時期に始められる。動物権利保護活動家達は、しばしば子アザラシは生きたままで皮を剥がれていると主張しているけれども、狩猟業者とこの狩猟を監視する政府高官は、厳密なガイドラインに従って狩猟は行われていると、主張している。

　カナダ政府は、この「間引狩猟」が魚類資源を保護し、カナダの広大な北海岸線に住んでいる人々が最も必要としている収益と雇用をもたらしていると主張している。動物福祉国際基金（Ifaw）英国事務局のフィリス・キャンベルマクレー、は、先週この「間引狩猟」の開始を目撃した。彼女はこう言った。「アザラシの血が混じっている雨がたくさんふり、私達は、奇妙な残骸が浮かんでいる、血の海を押し進んでいった。それは実に恐ろしかった。連中はアザラシを殴打して、それを引っくり返し、皮を剥ぐため、腹の真ん中を切り裂いていく。」彼女は言った。殴打され皮を剥がれる子アザラシの前狩猟期でのテストは、子アザラシは、皮剥ぎをされる時に、42%がまだ意識があるのが証明された。

　子アザラシは、自分で身を守るように親から置き去りにされる前に、2週間は母親から食物を与えられる。子アザラシは泳ぐことができないので、この段階で「バタバタ屋」と呼ばれる：氷が溶ける時に、子アザラシは水に落ちて浮遊状態を保つために、ひれ足をバタバタさせるからだ。子アザラシは、置き去りにされて、泳ぎ方を学び、食物を捜しはじめる。だが氷が溶ける前には、子アザラシは、アザラシ捕獲業者には容易な捕獲目標で、逃げ出す術を持っていない。アザラシ殺しは、Ifawが受け入れできないほど残酷であるといっているが、何年もの間論争を巻き起こしてきたものである。保護運動家達はこう述べている：アザラシが非常に多くの魚を食べていて、抑制されなければいけないというカナダ政府の主張は、過剰漁猟の政府によるコントロール失敗を、アザラシに身代わりさせたものである。1980年代のアザラシ屠殺への反対は、EUが、年齢3週未満の白アザラシの輸入を禁止させて、この貿易は衰退した。ニューファウンドランド沖の鱈資源の1990年代でのる乱獲は、猟師多勢の失業を引き起こした。そして、数が増えているアザラシが魚の減少に責任があるという主張が再台頭してきている。

　この事は、失業している漁師に収入を提供するためアザラシ狩猟の割当て頭数を増大させるプレッシャーをもたらした。カナダ政府は捕獲割当数を次第に増大させて、3年で100万頭の子アザラシを殺す事を決めた。これは、1957年以来最大の割当て数になる。幼いアザラシの柔らかい灰色毛皮の商売は、大繁盛していて、カナダ人達は、4週間で32万頭を殺す事を決めた。幼アザラシの毛皮は35ドルぐらいで、この毛皮でできたハイファションアザラシコートは、2,250ドルで売れている。カナダ政府は、子供アザラシを殺すことが残虐である事を否定して、狩猟が厳しく規制されていると、述べている。ハープアザラシ数の政府による最新見積り頭数は520万であり、ジェフ・リーガン、漁業海洋大臣、は、総頭数が3分の1だけ減少してもよしとしている。

　「オタワ市民」紙とのインタビューにおいて、彼はこう述べている：アザラシは肉と毛皮のため伝統的に狩猟されていたが、他方皮下脂肪層は油に処理されて、高血圧症、糖尿病、関節炎を治療するために使われるオメガ3脂肪酸がつくり出されている。リーガンさんはこう言った。「私は、アザラシ全体ができるだけ利用される事を望んでいる、そしてもっと多くの利用が起こることを促進することが重要である。」彼は、漁業省が、アザラシ狩猟禁止の要求は無視していて、狩猟が拡大することを促進している、と、付け加えた。

参照：
320,000 to die in Canada's biggest seal cull in 50 years
Paul Brown

The Guardian Weekly 2005-04-08, page 8