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2005年04月04日

■アラスカ大自然の生命が石油開発で損失の危機に

■アラスカ大自然の生命が石油開発で損失の危機に
  ブッシュ政権上院で51対49で開発準備法案を通過

 アラスカの石油:アラスカの野生自然が脅威にさらされている

 アラスカの荒野は、凍結ツンドラ、シンリントナカイ、オオカミ、北極グマ、数百万羽の渡り鳥の場所で、息をのませる自然美を持っている。しかし、それは、米国上院がオイルとガス開鑿の為開発準備することを、止める事にはならなかった。先週上院での51対49票の表決は、大石油会社との自然保護者達の長い闘争を終わらせ、心配の火をかきたてている。それは、またアメリカの汚されていない一角が、掘削櫓、パイプライン、関連の醜いインフラストラクチャーによよってだめにされるという心配である。上院議員ジョン・ケリーはこう抗議する。「私達の最も大切な自然の驚嘆すべきものへの共和党の卑怯な攻撃であった。」(現実化には)法律上の壁がまだ残っているけれども、これはホワイトハウスと議会が米国のエネルギー必要性のためなら、これまで禁じられていた事に立ち入る事を正当化するという合意を20年来で初めて見たものである。

 一千九百万エーカーに及ぶ「北極国民野生生物待避地区」は、ユーコンとボーフォート海の間に横たわっている。アラスカは一つの広大な場所で北極の生命体の脆い「全スペクトル」が保護されている、北米での最後の場所である。強烈な議会外の要請運動は、合対立する主張があるので、事情がややこしくなっている。一部の石油会社は、損害が最小であると言い、また他の一部の会社はアラスカの経済的な可能性に確信を持っていない。だが、決定的な事は、共和党員達が、フロリダやカリフォルニア沖での掘削のような他の環境保護で論争があるプロジェクトの道に先べんをつける方法として、この計画を見なしている事である。

 アラスカ州荒野へのこの脅威は、エネルギー輸入、特に中東からの輸入への米国依存を減らすジョージ・ブッシュの選挙公約の直接的な結果である:目下のところでは、アメリカ人によって消費される一日二千百万バレルの58%は海外から来ている。中国経済ブームが世界の石油需要に火をつけている状況では、アラスカでの石油掘削は、ブッシュの言では、「ここ国内で台帳にのる追加の石油備蓄を得るための方法である。」しかし、石油問題エキスパート達は、アラスカでの新規石油油田は生産が最高時に達しても、一日で百万バレルだけのオイル、即ち現在の米国消費量の5%しか、生産できないだろう、と、言っている。アメリカは世界のオイル資源がほんの3%しかないのに、世界全オイル生産の4分の1を消費しているのだから、米国がエネルギー独立依存を達成できると想像するのは馬鹿げている。この危機は、石油のガブガブ使用を減らし、代理の、更新できる燃料供給をもっと厳しく検索することによってのみ解決できるだろう。自然は、アメリカの栄光がたいしたものであろうが、本来の平和のなかに残されるべきである。

参照:
Alaskan oil Wilderness under threat; The Guardian  2005/3/29
The Guardian Weekly 2005-03-25, page 11

Author:事務局 : 2005年04月04日 16:30