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2005年04月30日

■米国での遺伝子操作牛の研究発表

■米国での遺伝子操作牛の研究発表
  GMミルクとGMステーキの安全性~ワシントンポスト紙報告

 クローン動物の食物栄養価値の最初の包括的な査定によると、クローン技術で生み出された牛からのミルクと肉は、通常に繁殖された牛からのミルクと肉と、構成においてほとんど同一である、という。新しく見出された事項は、コネチカットと日本の研究者によってだされたものだが、市場でクローンからの食料製品が許されるべきであるという産業界の主張を、支持することになるだろう。しかし、他の専門学者達は、その報告は不完全であると批判して、社会的なおよび経済的な重要項目では、クローン食物の販売には反対があると、述べている。賛成者も反対者もこの問題が非常に政治的関連が強い事では合意している。これが、たぶん、18ヶ月間も市場にそのような食品を許すかどうかについて政府の決定が立ちどまっていた事の理由であろう。


 ストーズのコネチカット大学の再生生物学センターディレクター研究リーダー、ジアンゾン・ヤン、はこう述べている:「一部の人々は確かに懸念を持っています。私は、人々がそれを受け入れるようになるには時間がかかると思う。」クローン技術で生み出されたテクノロジーは、科学者が成体動物の遺伝レプリカを作ることを可能にする。そのプロセスは高価であり、非能率であるけれども、一部の農民はこの方法に将来性を見ている。彼等は、それが大量に最良ミルクをだす雌牛や最良肉牛を生み出す事ができて、それらの種類の牛を種付け相手牛の劣った遺伝子で「希釈せずに」すむと、思っている。2002年の「全米科学アカデミー」はこう結論をだしている。クローン技術で生み出された牛の肉とミルクが人の健康不安を出すことはありそうにないけれども、この結論を支える研究がほとんどないことを警告する。その1年後に、「食品医薬品局諮問委員会」は同様な意見に傾いていたけれども、同意委員会の何人かのメンバーは違った意見を持っていて、さらに多くの委員は、クローン動物自体の健康と安寧について懸念を表明した。

 食品医薬品局は、この問題が決定されるまで、このクローン方を実験している会社に、--すぐ市場に入る体勢の会社は二社だが--それらの製品を売ることを待つように、伝えた。しかし、最終的決定がだされるのが遅延し、発生しかかっている家畜クローン産業を挫折させていた。今度の新しい研究報告は「全米科学アカデミー議事録」の今週号で以下のように説明している。13歳の高ミルク生産ホルスタイン雌牛からのクローン牛ミルクの化学構成と、同様に飼育された従来ホルスタインからのミルクのものとが比較された。1000以上のサンプルのテストでは、たんぱく質、脂肪、乳糖、抗体、のレベル、また酪農場産業によって定期的に監視されている検査項目では、意義のある違いを発見しなかった。

 この研究チームは、肉が大理石状模様で有名な品評会で優勝する日本雄牛の子牛のクローンを研究した--大理石状模様は脂肪と肉でできたものでステーキ品質に多く寄与するというものである。100回以上の計測で、90パーセント以上がクローン牛と従来牛では実際には同様であった。違った結果を出したクローン牛の12の実験では、そのほとんどは、様々な肉のカットで脂肪または脂肪酸の高いレベルを持っていた。--それは多くの消費者が評価する特徴であると、研究者達は報告した。それは、クローン技術で生み出された動物からでた雄牛では高い脂肪レべルがある事を反映している。--これが、標準の体外受精方法で165000以上の子牛を生み出すために、その雄牛からの精液が使用された理由のうちの1つである。

 キャロル・タッカー・フォアマン、アメリカ消費者同盟食物政策研究所ディレクター、またジミー・カーター会長下の農業省食物副長官、は、この研究を「範囲に限界がある」と言っている。その理由は、研究に関連した動物の数が少ない事、またクローン牛が、一部の批判者達が疑惑を持っているように、病気感染や他の微生物問題により影響され易いかどうかの問題に対処していないからである。フォアマンはこう言った。社会的なまた倫理的な疑問がある。「この研究は大きな問題に対処していない。即ち、これは、私達が社会として、したい事であるのか?人はクローンバーガーを食べる事をどう思うのか?私達はまだそれについての全国的な対話をする必要がある。」米国動物愛護協会は、クローン牛からミルクと肉をとる事の禁止を要求して、多くのクローン牛が誕生直後にまた妊娠中にわけが分からないままに死亡していることに注目している。他の人達は、今日米国の酪農産業が直面する主要な問題は牛乳不足というより過剰牛乳なのに、いったい何故過剰ミルクを生む牛をクローン技術で生み出す必要があるのか強い疑惑を表明している。

 しかし、バーバラ・グレン、生物工学産業組織の動物生物工学ディレクターは、今は市場に新製品を許す時であると言った。グレンは、こう述べている:「これらの牛は、最もよい、最も健やか、最も高生産動物である。クローン肉とミルクは従来の食物と同じであるのは科学で明らかである。動物福祉については、クローンは基本的に、農場でのロック・スターである。また動物にできる最もよい獣医的な世話を受けている。」高生産クローン牛は貧しい農夫を助けるだろう、と、このテクノロジーを開発途上国に広める会社を始めることに助力しているヤン氏は述べた。食品医薬品局スポークスマンは、昨日、こう述べた:食品医薬品局はクローン牛とその子孫からのミルクと肉のリスク・アセスメント草案を近く公表して、この問題への大衆の批判を求めるだろう。

参照:
Cloned Cows' Milk, Beef Up to Standard
(washingtonpost.com)Hello
washingtonpost.com > Health

Researchers Find No Significant Differences With Products of Conventionally
Raised Cattle
By Rick Weiss

Washington Post Staff Writer
Tuesday, April 12, 2005; Page A03
2005 The Washington Post Company

Author:事務局 : 2005年04月30日 16:38