« ■フィリッピンで豚のFMD(足口病/こう蹄疫)が勃発している事が布告される | メイン | ■WHO世界疫病報告:インドで髄膜炎の勃発が多く起きている »

2005年05月09日

■北京が動物疫病防止センター設立に向かう

■中国の畜産疫病対策
  北京が動物疫病防止センター設立に向かう
   付記:EU使節団報告による中国畜産安全管理体制

 北京が動物疫病防止センターを設立する

 北京は、動物疫病防止管理センターを、動物病気情報管理と早期警報システムと共に、創立させると、地方自治体農業局の情報筋が、2005年5月1日に述べた。この動きは、動物伝染病の監督を強化し、あらゆるエキゾチックな動物流行病を緊急対処する能力を改善して、獣医技術資源を統合しようとする意図である、と、同官吏は述べた。北京は、動物隔離農場、および感染動物または汚染畜産製品のために二箇所の隔離と処分ステーションを設立することを、同官吏によれば、計画している。また一方では殺虫剤の連続散布への実験を促進して、殺虫剤使用、農場動物治療策、養魚と畜産基地の研究文献(アーカイブ)管理を改善しようとしている。北京では、いくつかの動物流行病テストステーションが、北京動物園、バダリング野生動物世界、またその他の動物園で、今日設立された。

 「国際疫病局の追加説明」

 華人民共和国(PRC)の動物健康を扱っている管轄庁の一般構造は、以下のようである。

  1. 中央レベルでは、2つの主要な構造がある:
    a. 農業省は4つの主要な機構から成っている:
      畜産と保健局;
      畜産と保健全国総合ステーション;
      動物疾病薬剤センター;
      獣医薬剤監督国立研究所
    b.品質監督・検査隔離の為のPRC国家総合行政部
     品質監督と検査と隔離(AQSIQ)のためのPRC国家総合管理

  2. 地域と地方レベルでは、上記の中心的な構造の両方が地域と地方自治体
    とその他の支部を持っている。これらについては、以下の情報(2001年)
    は、中国へのEU使節のリポートから得られている。

参照「DG SANCO/3461/2001 - MR」:

 中国全土には、31の地域の、374の地区(県レベル)の、そして1990の郡レベルの畜産と保健局(今後は、「地域獣医局」、または「獣医局」と呼称する)がある。関連地方自治体の活動機関として、地域獣医局は関連政府の地に置かれていて、その人事と財務は、その政府によって管理されている。しかし、技術問題は中央の獣医局によって監督されている。

 個々の獣医局の下で(そして技術問題はMOA総合ステーションの権限下で)、31の地区、407の県、3117の郡の畜産と獣医ステーションが設立された。(いくつかの県と郡は、一つ以上の獣医ステーションを持っていて、小さいステーションは大きい郡区に存在している)このステーションは、診断と監視、動物保健研究、診断と検査サービスを備えていて、獣医診断テクニックの推進と応用だけでなく、動物の病気とズーノシス防止と隔離を担当する。

 「隔離」という用語は、中国獣医当局によって、生きている動物の輸入または輸出での隔離を示すためだけに使われるだけでなく、国内での動物の移動に関連した検査と証明、あるいは動物の健康監督に関連しても用いられる。それらの予算は、ローカル/中央政府からの資金割り当てにほとんど依存していているが、また動物医療を提供するための料金にもまた依存している。この北京での変革は、好ましい改善された監視と報告体制に貢献して、広域大中国の他の地域でも同様なステップが続くよう希望が持たれている。


参照:
Archive Number20050506.1249
INFECTIOUS ANIMAL DISEASE CONTROL - CHINA (BEIJING)
International Society for Infectious Diseases
Date: 5 May 2005
Beijing to establish animal epidemic disease prevention center
c2001 International Society for Infectious Diseases

Author:事務局 : 2005年05月09日 16:50