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2005年05月31日

■有機農民が、量でなく、質の栽培を薦める~米国、北カリフォルニア、ヘルズバーグでの実践

■有機農民が、量でなく、質の栽培を薦める
  米国、北カリフォルニア、ヘルズバーグでの実践
  有機農民の野菜栽培とその形而上学的観念

有機農民が、量でなく、質の栽培を督促する

 ロン・ラヴ氏は、ヘルズバーグ(カリフォルニア北部の共同体)の彼の農場の店や育苗場で有機の作物を売るだけではない。有名な「チャーリーパーマーのドライキッチン」などのような一流レストランでも作物を出している。彼は、多くの有機農夫と違って、有機農業で地球を救うという献身的なロマンチックな考えは持っていない。でも彼は、「農夫は生命力のチャンネラーである」という事を信じている。だが、彼はその過程で農夫として効率的である事と金儲けをすることに良心の呵責は感じていない。実のところ、彼は、現在、以前電気エンジニアであった頃よりもっと多くのお金を儲けている。ラヴ氏は、有機農業の概念を伝えるのが困難だと思っている。そして農夫が意思の疎通に限られた時間しかかけていないという事実は、「メディアと立法者にむしろ権威ある発言を与える事になっている。」

 ラヴ氏はこう述べている:「有機農業は、作物の死んだシステムではなく、また守るべきルールがあるわけでもない。それは、農業をするオリジナルな方法なのだ。農業の最近100年間は、間違った路を長く歩いて来た事であった。私達は、有機農業を『特別なもの』にしてきたが、そんなラベルはこっけいな事である。」現代の慣例的な農業は生産高に焦点が合わされているので、農民は大量の安い産物を売って金儲けをする。理論的には、化学肥料と殺虫剤が、生産高と利益を増大させるのに役立っている。しかし、ラヴ氏はこう指摘する。 従来のやり方で作物を栽培している農民は、実際には、多くのお金を化学薬品に使う事になっている。これは 有機農業方よりもずっと多くの経費をかける事になっている。

 それでは、何故有機栽培された食物は普通高価になるのか?一部の人達は、化学薬品なしで除草し、害虫を駆除コントロールするために増大する人件費を挙げている。ラヴ氏はプラスチック(日本語通称ビニール)の土覆い(mulch)を使っている。これは水を保留し、雑草の世話もできる。彼は、「私達の食物は(大型スーパーの)セーフウェーよりも高くはない」、と、言う。農民は、卸売の仲買業者に売るための量よりも、品質に焦点を合わせ、競合できる小売価格で消費者に直接売る必要がある。彼は、「ドライ・クリーク・キッチン」、「サイラス」、「バーン・ダイヴァ」のような地域での有名なレストランに販売を限っている、そして彼の農場販売場が、農産物ストアと育苗場に発展しているのだが、消費者販売では、同様な種類の野菜を提供している。

 パーマー氏はこう言った。「ロン・ラヴはドライ・クリーク・キッチン・チームの出先である。彼は、最も素晴らしい有機で育てられた作物を生産するだけではなく、それを、収穫されたてで、電話すれば数分内で、私達に配達してくれる。それは、まるで私達自身の裏庭に夢の菜園があるのと同じである。緑色のニンニクからスカッシュ(瓜種)の花まで、シェフにはこれ以上のものは望めないよ。」多くの農場は農民市場の長所を賞揚するけれども、ラヴ氏は、作物包装、食物輸送車両手配、市場販売人件費、等のコストを引けば、彼の総所得は農民市場のマネジャーの稼ぎにかろうじて届くくらいのものだ、と、言った。

 有機農業の高コストを起こしている別のファクターは、栽培作物の選択である。ラヴ氏はこう言った。「緑豆とハツカダイコンを育てることは、「ドル紙幣が流れているのに10セント硬貨を磨いているようなものである。」彼は緑豆とハツカダイコンを栽培はしているが、またレタスと一緒に使う野菜のような高収入アイテムも栽培している。13種類の夏用スカッシュ瓜、70種類のトマト、その内の45品種は家宝にしている自慢の作物である。「《資源管理エンジニアリング経済=Resource management engineering economy》が農業関連で必要な唯一の科学的な部分である。」と、効率を忘れないラヴ氏は言っている。彼は、企業の世界にうんざりする前に、4年間電気エンジニアとして働いた事がる。彼は、農業学位プログラムにおいて教える科学は、化学薬品でなければならない、と、信じている。

 彼はこう言う「化学薬品で育てられた植物は、スペクトル全体に間違ったエネルギーを発するが、それは、不健康であり、作物を食べる目的を駄目にする。植物は、もし化学薬品的に育てられるならば、情緒的意図に反応する神経システムを持たなくなる。もし農民の意図が、人間性を維持する事ではなく、金儲けする事であるならば、そうなれば、植物は、こんどは、太陽の癒しのエネルギーを送ることができなくなるのです。その結果、野菜を食べることが、劣化する病気から人間を守る事を助ける事ができなくなる。健康な意識ある農業の目的は、食物を通して、生きている人間に生命力を流す事である。」彼の農業世界への攻撃は、彼が「糞山農場=Dung Hill Farm」と呼ばれる堆肥ビジネスを始めた1993年に始まった。彼の最初のパートナー、シュテファン・ルーカス、は、サクラメントに在る「ルドルフ・スタイナー・バイオダイナミック庭園での第一番目の見習いであった。彼等はほんの数ヶ月の間パートナーであった。ラヴ氏はこう述べている: 「ヒッピータイプの連中は依拠すべき土台をもっていない事を私は発見したのだ。」

 そういってもラヴ氏自身がヒッピー的な傾向を持っていないと言うことにはならない。たとえば、彼が植物の情緒的意図について語る時はその傾向が出ている。彼は30から40回「Grateful Dead shows /グレートフル・デッド・ショー」に参加して、「私達の生命の主観的性質を見るためにレンズを明晰にしてくれた事で、「the Dead=死者達」を賞賛している。彼が堆肥ビジネスにいた間、彼は、藁と馬肥の堆肥の有効性を正確に測定するために、ガーデニングを始めた。その生産力は驚異的であった。彼は100平方フィートで、通常150ポンドの生産高に比べて500ポンドのメロンを育てることができた。彼の柔らかい「トウヂシャビート」はそれぞれ5ポンドあった。

 1998年に、彼は堆肥ビジネスを離れて、土壌追求のビジネスにずっと入っていく過程であったが、彼は野菜を育てることに専念する決心をした。「現在市場にはよい堆肥が出ていない。それは実際ただの「mulch=根覆い」である。」と彼は言い、もしそれがもっと長い間、約3年成熟させられれば、もっとよくなるだろう、と、付け加えた。自分で最初から堆肥を作るのは時間がかかりすぎるので、彼は、キノコ堆肥と地元の酪農農夫から充分寝かせられた牛肥堆肥を利用した。時々彼は堆肥を彼自身で2ヶ月間余分に寝かせさせたりさせている。彼はこう言った:「不幸な事だが、産業的な育苗製造方法は無菌土を使っている、それで植物は、栄養素溶液を葉に吹きかける不自然な経路を通して栄養分を与えられている」。

 「化学薬品または有機の葉への培養投与は、土壌から栄養分を取ることに熟達している根界システムを開発する植物の能力を妨害している。根は植物の頭であり、それは、どう成長するかを学ぶ第一日目から、生きている土壌から自然の酵素が必要なのである。この方法で育てられた食物の絶妙な味は、その存在の健康を確認する植物の声なのである。」形而上学的な表現はラヴ氏の主な焦点ではないけれども、それは彼のビジネスの潜在的な原則である。そして彼は、生きている有機体の意図の重要性を強調する。ラヴ氏はこう述べている:「植物が自分に必要なものを与えてくれる人によって世話されようとする意図があることは、すでに確立されている事である。」

参照:
Organic farmer advises cultivating quality, not quantity
Cynthia Liu
Friday, May 27, 2005
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Getting there
Love Farms is at 15069 Grove St. in Healdsburg; (707) 433-1230.
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Author:事務局 : 2005年05月31日 10:25