WORLD ECOWATCH

　国連での約束が守られずに300万人の子供達が死んでいく

　アフリカのサブサハラ地域の最も貧しい国々で、300万人の子供達が、世界先進国の共同体が2015年までに五歳以下の死亡率を打ち砕くという約束を果たせない結果として死んでいくだろうと、国連が先週明らかにした。国連開発プログラムによる研究は、以下の事を示している。現在の傾向では、2000年までに国連によって同意したミレニアム開発目的で掲げた、貧困、幼児死亡率、教育、の目標を大幅にはずしてしまう。この発表は、来月のグレンイーグルでの首脳会議に向けてG８指導者に圧力をかける事になるだろう。

　ケビン・ワトキンズ、国連人間開発リポートオフィスのディレクター、は、こう述べている：「これらの数字はG8のリーダー達への警告として役立つはずである。アフリカは厳しい状況なのです。世界の最も豊かな国々が合意した約束を曖昧なままにして、人道的な開発はただ目標だらけになっていく悲惨な状況では困るのです。」2000年に国連はこう発表していた。国連は2015年までに、乳児死亡率を三分の二減少させる、1日あたり1ドル以下で暮らしている人々の数を半減させる、すべての子供を学校に行けるようにする。現在のUNDPの予想では、アフリカで五歳以下の子供が500万人死ぬだろう、上述の目標が達成されれば、幼児の死亡は二百万人になるだろう。1億1500万人の子供には教育が奪われている。さらに二億一千九百万人の人達が貧困基準以下の生活をしている。

参照：
Broken promises condemn 3 million children
The Guardian Weekly 2005-06-17, page 1