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2005年06月11日

■インドネシアで小児麻痺(灰白髄炎)が再発している

■世界子供の健康と小児麻痺情勢
  撲滅できたと思っていた子供の怖い病気が再台頭してきている
  インドネシアで小児麻痺(灰白髄炎)が再発している

 インドネシアの脊髄性小児麻痺  2005年6月

 2005年6月6日に、インドネシアで4人の新しい小児麻痺患者が確認されて、全体の患者数が20人になった。4人の新しい患者のうちの1人は、前と同じ地区(スカブミ地区)からであり、3人の患者は、近くの地区(レバクとシアンジュール地区)からである。2005年5月2日に、インドのムンバイにある「グローバル参照実験所」が、野生のポリオウイルスタイプ1を分離を確認した。これは、インドネシア、西ジャヴァ、スカブミ地区、のギリ・ジャヤ村にある「全国監視システム」により識別された、急性弛緩麻痺(AFP)患者からでたものである。この患者は、以前に免疫性を与えられていなかった年齢が18ヶ月の子供で、2005年3月13日に麻痺が襲ってきた。5月31日から6月2日まで、小児麻痺免疫『掃討』キャンペーンが実施されて、五歳以下の640万人の子供達に達するよう、西ジャヴァ、バンテン、ジャカルタ州に及んで実施された。第2ラウンドのキャンペーン(6月28と29日に開催)計画を立てることがすでに始められている。

 調査によって発見された事項が、野生のポリオウイルスが最近入ってきた事を示唆している。このウイルスの遺伝子分析によれば、その起源が西アフリカであることが示されていて、2003年から2004年まで勃発を起こしたウイルスと同様なものである。さらに進んだ分析によれば、このウイルスは、スーダンを通ってインドネシアに到達したもので、サウジアラビアとイエメンで最近分離されたウイルスと同様であることを示している。インドネシアは1995年以来野生のポリオウイルスの患者が出た事はなかった。

参照:
WHO Weekly Epidemiological Record e-mail bulletin service
DISEASE OUTBREAK NEWS Item(s)published on the World Wide Web
http://www.who.int/csr/don
Poliomyelitis(灰白髄炎) in Indonesia
6 June 2005

This service is provided by the World Health Organization as a
complement to the web sites http://www.who.int/wer and
http://www.who.int/csr/don.

Author:事務局 : 2005年06月11日 10:33