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2005年07月14日

■英国で牛の肺結核が広がり危機感が高まっている

■英国で牛の肺結核が広がり危機感が高まっている
  592箇所の牛の群れが移動制限を受けている

 『すべての牛』に牛肺結核(TB)のリスクがある
 アナグマがTB拡大の背景ではないと動物保護者は述べている

 全国農民組合(NFU)の会長、ティム・ベネット、が、こう警告を発している:英国南西地方すべての牛が結核になる危険がある。ティム・ベネットは、牛TBに感染している地域の農民と会った時に、この警告を出した。ベネット氏は、この病気を移しているアナグマの抹殺処分を始めるように政府への要求を繰り返した。アナグマ保護グループは抹殺処分が有効であるという証拠はなく、牛の動きが問題である、と、述べている。農民で自分の牛にこの病気に罹っている牛を持っていて、この結核を減らし、除去することが全く可能だと知っている人、は、絶望的な気持ちになっている。

 南西地方はすでに英国で牛属結核感染最悪地帯のうちの1つである。コーンウォル地方だけで、1月1日と5月31日の間で、250,000頭の牛が検査されて、1500頭の牛が屠殺処分された。五月末には、592箇所の牛の群れが、移動制限を受けている。デヴォン地方では。今年のある時期に860の農場で牛のTBで被害が出ている。先月、アナグマへのTBワクチンの有効性をテストする330万ポンド3年間トライアルが、政府により発表された。しかしNFUは、この問題はとてもひどいので、政府はこのトライアルの結果を待っている余裕はない、と、述べている。ベネット氏は、アナグマの処分は、牛の移動制限と組み合わせて、ワクチンが見つけられるまで、問題をかたづける事ができる、と、述べた。

 『難しい決定』

 ベネット氏以下のように言った:「英国や世界中の研究を見れば、それはまったく明らかである。もし牛のTBを取り除こうとするならば、すべての感染牛、また可能な所ではどこででも感染野生生物、を、抹殺しなければならない」彼は、こう述べている:「難しい決定」であるが、この病気を根絶するためには、その決定をする必要がある。「私達は健康な野生生物を妨害したくないけれども、しかし動物福祉の面で、毒ガス処分が最も良い方法である。この病気のコストを農夫と納税者にあてる事、そしてこの病気の拡大は容認できない。農民で自分の牛にこの病気に罹っている牛を持っていて、この結核を減らし、除去することが全く可能だと知っている人、は、絶望的な気持ちになっている。私達が皆一緒になって、この病気を根絶する方法を見つけなければいけない事に合意しなければ、南西地方の全体の牛人口を危機にさらす事になる。」

BBCスポットライト-TB討論:BBC 1830 BSTD7月12日火曜日。

参照:
BBC NEWS | England | Devon | 'All cattle' at risk
'All cattle' at risk of bovine TB
Badgers are not behind the spread of TB say campaigners
BBC Spotlight - The TB Debate: BBC One, 1830 BST, Tuesday, 12 July.

Author:事務局 : 2005年07月14日 11:14