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2005年07月19日

■中国鳥インフルエンザ政府発表と研究グループとの相克

■中国鳥インフルエンザ政府発表と研究グループとの相克
   米国科学誌「science」の報告

 鳥インフルエンザ

 中国農業省が鳥インフルエンザの発見事項を批判する
 デニス・ノーミル報告

 中国農業省は、先週、Nature誌オンラインでの論文を鋭く批判した。その論文は、中国北西部での野生鳥類の間でのH5N1鳥インフルエンザの勃発は、中国南部での鳥インフルエンザの報告されていなかった勃発から起きたことを示唆していた。論文の研究者達は彼等の発表結果を弁護して、中国農業省のその反応は、H5N1ウイルスに対処する新しいガイドラインの過度に厳密な執行を引き起こすかもしれない危惧をもっている。

 シャントウ大学医科大学のホングリン・チェン、と、同大学、香港大学、他の組織の同僚による、この短いリポート、は、7月6日に送信されたもので、こう主張している:チンハイ湖の野生の鳥から回収したウイルスは、中国広東州の生きている動物市場の家禽に今年早く発見されたウイルスの遺伝子的にマッチしている。翌日、中国の公式な新華社通信社は、ジア・ユーリング、農業省獣医局局長のこの発表の信憑性への疑義を引用した。彼の不信の理由は、H5N1は今年広東で報告されていなかった、というものである。彼はさらにこう述べている:シャントウの研究所は、ウイルスに対処する適切な生物安全機能を所持していない。

 チェンはこう述べている:そのリポートの結論は、近く発表される論文にある、中国南部で循環しているH5N1の追加データによって、サポートされるだろう。彼は、シャントウ研究所での研究は、生物学研究安全性基準2プラスで実施されたもので、世界保健機構ガイドラインに完全に合致したものである、と、付言した。そして、チェンは、中国農業省が彼等の作業を閉鎖させようとしているというニュースレポートを否定している。彼はこう言う。「私達は、私達の研究への理解を得るために、現在農業省との通信を設立している」。

 ジョージ・ガオ、微生物学中国科学アカデミーのウイルス学者、また7月7日のScienceオンラインで発表されたチンハイでの鳥インフルエンザ勃発の論文著者、は、こう述べている:中国農業省の高度病原性ウイルス取り扱いガイドラインは、5月後期に採用されたもので、以前に確立された手順を詳述したものにすぎない。(その論文は、家禽間に以前に報告された勃発に遡及せずに、そのウイルス菌株の病原性に焦点を合わせたものである。)ロイ・ワディア、世界保健機構北京オフィススポークスマン、は、こう述べている:「世界保健機構は、中国農業省のガイドラインが、安全に研究が実行される事、またこのウイルスの研究が推奨され、刺激され、支持される事、の両方ができるよう保証する方法で、解釈される事を希望している」

参照:
2005・7・17
AVIAN INFLUENZA:
Chinese Ministry Questions Bird Flu Findings
Dennis Normile*

Science Volume 309, Number 5733, Issue of 15 Jul 2005, p. 364.
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Author:事務局 : 2005年07月19日 11:18