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2005年08月01日

■世界最大規模で3年間に及んだ英国のGM作物実験栽培

■世界最大規模で3年間に及んだ英国のGM作物実験栽培は
  環境へ部分的悪影響があるという結論で二年前に終了した。
  だがその後同地に雑交配した野生の「超雑草」が出現している事が発見される

   情報源:The Guardian Weekly 2005/07/29
   報告者:ポール・ブラウン

 露見:GM作物が「超雑草」を産み出した

 GM作物実験栽培地作物からの修正遺伝子が地域の植物に転移して、除草剤耐性がある「スーパー雑草」の一つの形を作りだしている、という事を、ガーディアン紙が明らかしている。GM油菜種、ブラシカ(brassica)、と、近親性が遠い植物、ノハラガラシ、間の異花受精は事実上不可能であるとして、環境省付きの科学者達は、問題外にしてきた。これは、2年前に終わったGM作物の政府による3年間かかった実験栽培の追跡調査中に見つけられた。新しい形のノハラガラシが、GM菜種を栽培するために使用された実験栽培地で多くの他の植物の間で、育ってきている。科学者達が高致死力を持つ除草剤でそれを処理した時に、それは破滅的な効果を示さなかった。

 元の実験栽培の結果と違って、もっと深刻な問題を農民に引き起こすかもしれないこの交雑で生まれた植物の発見は公式発表されていない。元の実験栽培は科学者から大規模な報道機関のブリーフィングの主題になっていた。科学者達はまた菜種実験畑地にある他の雑草から種子を採集し、研究所でそれを育てた。彼等は野生のカブが共に除草剤に耐性があることを発見した。ドーセットのウインフリスにある政府研究ステーション、エコロジーと水文地質学センターから来た5人の科学者は先週それらの発見を同センターのウェブサイトに載せた。

 この論文の一評者はその第一面でこう付言している:そのような出来事[ノハラガラシの他家受精]の野生地での頻度は非常に低く、それは、多くの以前のアセスメントで一度も検出されたことがない事実で浮き彫りにされていた。しかし、彼はこう追加する:この異常な発生が起きたので、遺伝子転移の潜在的なリスクを適正に査定するより一層の研究が求められる。ブライアン・ジョンソン、生態遺伝学者、は、農場規模実験栽培を査定した政府専門科学者グループのメンバーであるが、今回の出来事が意義深い事であることには疑いを持っていない。数100万分の1の出来事で十分なのである。それが起こるとすぐに、その新しい植物は莫大な淘汰的な利点を持ってくる。その植物は急速に増加していくだろう。

 これらの発見事項は、「環境放出政府助言委員会」によって今は評定されなければならないだろう。しかし、前環境大臣、マイケル・ミーチャ、は、農場規模の実験栽培を導入させたのだが、彼はその結果にショックをうけていると述べた、そして、田舎に野生の近似した植物を多く持っているGM作物の禁止を要求した。彼はこう述べている:私達は、GM作物が野生の植物を、予測不可能なのに、また予知もできないのに、雑交配しないだろうなどという危険をおかす余裕はないのだ。

参照:
The Guardian Weekly 2005/07/29
 Revealed: GM crops created superweed
 Paul Brown

Author:事務局 : 2005年08月01日 12:50