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2005年08月26日
■中国で豚の疫病がヒトに感染し38人の死亡者を出している
■中国で豚の疫病がヒトに感染し38人の死亡者を出している
WHOが中国のブタが媒介する病気の致死性を調査している
米科学誌SCIENCEの論文より
WHOが中国のブタが媒介する病気の致死性を調査している
国際的な専門家達は、連鎖球菌の新しい、ずっと毒性が高い型が、過去2ヶ月間で中国中部の四川省で38人の人と600頭以上のブタを殺している事に不安を表明している。しかし、彼等には以下の事が分からない:どのようにして、この稀な致死性が低い病気が、それは普通人間の間では離れた患者にでるのだが、そのような高い致死性があるものになったのか、さらにそれが再度襲ってくるのかどうか。それらの質問に答えることは、中国の研究者と国際的なコミュニティの間の協力を強化することにかかっている。この新しい菌株が広がっているのかどうか、またどのくらい広く拡散しているかを決定するためには、さらなる動物疫学研究が中国では必要であるだろう。ジェフ・ギルバート、マニラにある世界保健機構(WHO)の人獣共同疫病学者、は、こう述べている:「人の健康面からは、協力がかなり印象的であったけれども、獣疫病の情報は依然として欠けている」
この病気の専門家の半分が、 WHOと国際的な動物保健組織のスタッフが、私的な8月9日の会議に参加して、中国保健省から提供された情報を再検討した。同省は、この病気の勃発は7月半ばにピークに達し、8月5日以後は新しい発病が報告されていない、と報告した。204人の患者の内、前例がない高い38人の死があった。ほとんどすべての患者は、病気のブタを屠殺したか、または肉を処理した農夫または肉屋であった。人と動物のサンプルテストは、連鎖球菌血清型2の存在を確認して、インフルエンザとニパ(Nipah)ウイルスを含む他の細菌やウイルスのエージェントを除外した。同省は人から人への感染の証拠を見つけなかった。WHOは先週公共の報告で、現在エキスパート達が同省の結論を受け入れていると、述べた。
「私達はその確認が正しく、それは連鎖球菌であることには疑念がない」と、カナダのモントリオール大学のマルセロ・ゴットシャルクは述べている。彼は最初その勃発については奇妙な性質のため懐疑的であった。このバクテリアは世界中では国内のブタに固有な風土的なものであったが、通常は症状を出さないものであった。四川省での勃発は、これまで報告されたなかで最大の1998年中国東部江蘇州での前回の勃発を、しのいでいる。その時は25人の患者の内14人を殺し、80,000頭のブタの死と抹消処分を引き起こした。(中国の外ではこの勃発はほとんど知られていない。なぜならすべての科学的リポートは中国語のジャーナルに出ていたからである。)ゴットシャルクはこう言う:この死亡率は、散発的に人に発症する場合に見られる代表的な5%から6%を大きく越えている。さらに、最新の犠牲者は毒性ショックで死亡したが、これはこの病気では変則的な兆しである。ゴットシャルクは、「これは、他の微生物から遺伝形質を取得したより毒性が強い菌株であると考える事が論理的である」と、結論を出している。
スー・ジアングオ、北京中国疾病管理予防センター(CDC)と提携している伝染病コントロール予防国立研究所ディレクター、は、こう述べている:四川省で分離された菌株の遺伝子配列は新しい遺伝子の変化を呈示してはいない。彼はこう考察している:この勃発がおきたのは、タイプ2血清型が、他の血清型より毒性が高い事が知られているのだが、ブタの間でより広がっていき、人への感染チャンスを増大させたからである。このバクテリアが変異したのかどうかを決定するためには、研究者達が四川省の勃発から分離した人と動物の菌株を、中国内と他の国で以前に収集された菌株とを比較する必要がある。
スーは国際的な協力に関する議論が進行中であると伝えている。「私は、中国が実験サンプルを分かち合う事にはとてもオープンであると思うけれども、適切な手続を経なければならない、と、思います」WHOのギルバートはこう希望している:さらなる人の疫学的な臨床的な情報が、中国CDCが国際的なジャーナルに現在用意している論文に含まれている。彼は、中国保健省が人の発病について国際的なコミュニティに情報を逐一知らせている事を、賞賛しているけれども、農業省はそれほど協力的ではない。特に農業省が、基本的な疫学的な様相、例えばブタの死亡数、処分数、影響された家畜のオペレイションの性質、を、明らかにしていないと、彼は述べている。彼は、豚肉製品の安全について消費者の信用を回復させるためには養豚場の監視が必要であるだろうと付言している。
この間、中国南部の広東州役員は、最近、1人の死を含む4人の分離された発病を報告した;これらの患者のすべては、感染した肉にさらされたのかもしれない。そして、エキスパート達は、江蘇州で8月初めに死んだ2人の肉屋の感染疑惑のより詳細な情報を待っている。香港は今年10人目になる発病を最近確認した。だがこれが、四川省の突発と繋がりがあるかどうかは明確ではない。
参照:
[DOI: 10.1126/science.309.5739.1308a]
News of the Week
INFECTIOUS DISEASES:
WHO Probes Deadliness of China's Pig-Borne Disease
Dennis Normile
This article appears in the following Subject
Collections: Epidemiology
Volume 309, Number 5739, Issue of 26 Aug 2005, pp. 1308-1309.
Author:事務局 : 2005年08月26日 13:32