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2005年08月05日

■5年間180有機農作地の最大規模の調査結果が発表

■5年間180有機農作地の最大規模の調査結果が発表
  生物多様性が慣習農作地よりずっと豊かである
  植物種85%増、蝙蝠33%増、蜘蛛17%増

 有機農場が『野生生物のためには最善である』
 有機農場はより小さな畑地を持つ傾向がある

 コーンウォルからカンブリアに至る180の農場をカバーしている研究によると、有機の農場は慣習的な農場よりも植物の種が85%多く、蝙蝠が33%多く、蜘蛛が17%多く、鳥が5%多い事が分かった。オックスフォード大学からの科学者、英国鳥類トラストからの科学者、エコロジーと水文地質学センターからの科学者がこの研究に5年間かけた。この研究は政府から出資されていて、有機農業の最大の調査であった。この研究はこう述べている:「有機農業は化合殺虫剤の除外と有機肥料が他のシステムとの根本的な違いである」 有機農業に基づく他の鍵になる違いは、小規模な農場、多い草地と高く、厚い、それに平均で71%長い、生垣を含んでいる。

 エコロジーと水文地質学センターのリサ・ノートン博士、はこう述べている:「生垣は、自然な、実をつける低木類が一杯あるので、それらを食べる昆虫と鳥と蝙蝠には素晴らしいのです」 増大している生物多様性は、持続可能な農業習慣の「幸福な副産物」であり、生産性を増大させるために「自然なプロセス」によって働いている農民のおかげである、と、彼女は付言した。有機的に耕作されている農場ではそこに家畜がいる事が多いという事実は、その農場を野生生物のためのより豊かな生息地にしている。この研究調査の主導執筆者、英国鳥類トラストの生息地研究ディレクター、ロブ・フラー博士、は、BBCニュースにこう述べている:「有機農地には、生物種スペクトル(範囲)全体に渡って、非常に大きな恩恵がありました」 この研究はイギリスの有機耕作地の「非常に、非常に広い」部分を調査したものである。と、彼は、言った。

 もっと多くの有機農業がでれば、「農業の景色の内に生物多様性を復元するのを助けるだろう」と、フラー博士は付言した。「イギリスの農地の3パーセント未満が有機であるので、有機の土地を増やすのには充分なスコープがあります」土壌協会方針マネジャー、グンドゥラ・アジ-ズはこう述べている:「英国の有機的に処置された土地のより大きな土地は、最近数十年の集中的農業によって地方から失われた農地の野生生物を復元させるのに役立っていくだろう」

参照:
BBC NEWS | UK | Organic farms 'best for wildlife'
Organic farms 'best for wildlife'

SEE ALSO:
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Local food 'greener than organic' / 02 Mar 05 | Science/Nature
Farms 'lagging on organic food' / 04 Feb 05 |
England Organic farmers 'face cash crisis' / 29 Jul 02 | Sci/Tech

RELATED INTERNET LINKS:
Oxford University
British Trust for Ornithology
Centre for Ecology and Hydrology

Author:事務局 : 2005年08月05日 13:03