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2005年08月26日

■EUは渡り鳥による感染防止の為の全面戸外飼育禁止は見送る

■EUは渡り鳥による感染防止の為の全面戸外飼育禁止は見送る、だがオランダは戸外飼育禁止を実施し、ドイツは緊急事態立法で屋内飼育強制に向かっている

 鳥インフルエンザにかかるのを防止する為、家禽を戸外で飼う事をヨーロッパ中で禁止する必要はない、なぜなら、ロシアからこのウイルスが伝播するリスクが少ないからである、と、欧州連合役員が2005年8月25日木曜日に言った。英国主任獣医役員デビー・レーノルズは、ブラッセルでのEU獣医エキスパートミーティングの後に、ロンドンの記者にこう述べている:「エキスパート達が、この病気の現在リスクから屋外での家禽飼育の全体禁止を導入するのは、適切ではない、という、結論を出した。渡り鳥から欧州連合にこのウイルスが伝わるリスクはほど遠いいか、または低い」このミーティングを統轄した欧州委員会は、25国の代表団に、EUでの鳥群の監視を改善するように求めた。同委員会はステートメントでこう述べている:「欧州委員会は、メンバー各国に監視を強化する事を依頼した、そしてこの努力を容易にするため資金が得られるようにするだろう」

 どのくらいの資金が入手可能であるかの詳細はなかった。EUは渡ってくる水鳥をテストし、バイオセキュリティを改善するように農民に奨励するだろう。勃発に対処する既存の危機対策は欧州全体でで再検討されるだろう。欧州委員会は感染した鳥の輸入を避けるために厳格な国境コントロールを要求している。 EUの二カ国、ドイツとオランダ、は、その領土に鳥インフルエンザが来る可能なリスクを警戒するために、独自の対策を取る事を決めている。今週からは、オランダの農民は、移住する鳥との接触を防止するために、すべての家禽を屋内で飼わなければならない--または、野生の鳥との接触を不可能にする囲い施設を建てなければならない。ドイツでは、政府は、農民に、野生の鳥との接触を防止するために、鳥を「ペン」で飼育するように命じるために、緊急事態法の法案を作った。しかしまだ立法には至ってはいない。

参照:
AVIAN INFLUENZA - EUROPE (05): EU, PREVENTIVE MEASURES
International Society for Infectious Diseases
Date: Thu, 25 Aug 2005

From: Mary Marshall
Source: Reuters Alertnet, 25 Aug 2005 [edited]

c2001 International Society for Infectious Diseases

Author:事務局 : 2005年08月26日 13:12